東京の週末おすすめイベント5選。GWに足を運びたい個展や写真展を紹介【2023年4月29日~4月30日】

いよいよ今週末からゴールデンウィークが到来する。とはいえまだ予定を入れておらず、最初の土日に何をしようか悩んでいる人もいるのでは。

今回は、4月29日(土)、30日(日)に東京で開催される個展や写真展などのイベントを紹介。感性を刺激する展示を鑑賞し、有意義な連休を過ごしてみては。

「吉祥 kichi-shou」2021年 銅線 NAKANOJO BIENNALE 2021

「吉祥 kichi-shou」2021年 銅線 NAKANOJO BIENNALE 2021

<神宮前>空山基氏のロボット作品展「Space Traveler」

人体と機械の美を追求した作品を手がけるアーティスト、空山基氏。

彼の作品「セクシーロボット」シリーズ(1978年~)は、女性の人体美をロボットに取り込んだ表現で、その後のロボットのイメージ形成に大きな影響を与えたことでもよく知られている。

空山氏は、身体の美しさへの傾倒や人間の本質的な知的好奇心、欲望=生へのエネルギーといった自身の関心を隠さない。同様に、政治的、宗教的タブーにも、その作品表現を通して果敢にチャレンジする。

今回の個展「Space Traveler」は、人間の身体性を超えた未来という、仮想の物語を提示。

同展は、3会場での同時開催となる。メイン会場の「NANZUKA UNDERGROUND」では、新作のヒューマンスケールサイズのロボット彫刻作品による大規模なインスタレーション、また空山氏初のCGを駆使した映像作品、そして大型のキャンバス絵画作品を展示。

「NANZUKA 2G」と「3110NZ by LDH kitchen」では、同シリーズの彫刻作品及びペインティング作品を発表する。

作品は「人の知性とはなにか」「身体とはなにか」「時間とはなにか」といったテーマが相互に絡みあい、自然と観る人々の空想力や創造性を刺激。

あるいは「人間のテクノロジーが身体の限界を超えて永遠の生をもたらすことはあるのか」「人工知能が人と共存する未来が訪れることはあるのか」といった問題提起をして、人々を思考の渦に誘う。

空山基「Space Traveler」
メイン会場:NANZUKA UNDERGROUND
会期:開催中〜5月28日(日)※月・火曜休業
開廊時間:11時〜19時
所在地:東京都渋谷区神宮前3-30-10
WEBサイト(公式):https://nanzuka.com/ja/exhibitions/hajime-sorayama-space-traveler/press-release

<神宮前>憧れのロンドンの音楽シーンを収めた写真展

先ほどの個展を楽しんだら、次いで訪れてほしいのがファッションブランド「マーク ジェイコブス」が手がけるブックストア「BOOKMARC(ブックマーク)」だ。ここでも、現在写真展を開催している。

同店では、70年代後半~80年代ロンドンの音楽シーンを駆け抜けた写真家、シーラ・ロック氏の2冊の写真集『Young Punks』(英Omnibus Press/2020刊)、『80s Sound and Vision』(英Frances Lincoln/2022刊)から厳選したプリント写真を展示。

写真は、Paul Weller氏、The Clash、Siouxsie Sioux氏、Brian Setzer氏、高橋幸宏さんらアーティストたちのスナップ、そしてパンクス、モッズ、ニューロマンティックなど各トライブのカットをフィーチャー。

当時の生々しいエネルギー、記憶に残るきらびやかな時代の記録を、展示を通して体感してみては。

Sheila Rock “ENGLISH SOUND REVOLUTION” Photo Exhibition
会期:開催中〜4月30日(日)
会場:BOOKMARC
所在地:東京都渋谷区神宮前4-26-14
WEBサイト(公式):https://www.marcjacobs.jp/ja_JP/about-marc-events-jp/event-jp.html

<麻布十番>THE LIVELYとビューフォート氏のコラボ展

ライフスタイルホテル「THE LIVELY(ザ・ライブリー)東京麻布十番」では、フランス人アーティスト、ルーカス・ビューフォート氏とコラボレーションした展示イベントを開催中だ。

ストリートカルチャーにインスパイアされた作品で人気を誇るビューフォート氏。

同氏は世界中の壁に作品を描くライブパフォーマンスや、海外のホテルやアパレルブランドとのコラボレーションなど多くの実績をもつ、世界で注目されているアーティストの一人だ。

会場は、ビューフォート氏がデザインと空間に関心を寄せた、ホテル2階のラウンジ「LIVERALLY」だ。

同展では「世界中から人と情報と機会が集まる場」という、ホテルのコンセプトをテーマに「東京とTHE LIVELY 東京麻布十番」をイメージした作品を制作・展示。

通常、ラウンジは宿泊者限定の利用となるが、展示期間中は一般開放し誰でも気軽にアートと触れ合うことができる。

ラウンジ空間と共存するアートの形を観に足を運んでみては。

ルーカス・ビューフォート氏作品展示イベント
期間:展示中〜5月31日(水)
時間:8時~22時
会場:THE LIVELY 東京麻布十番 2階ラウンジ LIVERALLY
所在地:東京都港区麻布十番1-5-23

<六本木>CRAFT SAKE WEEK 2023 at ROPPONGI HILLS

六本木では、日本酒の魅力を再発見できるイベント「CRAFT SAKE WEEK 2023 at ROPPONGI HILLS」が開催されている。

(C)Atelier Tsuyoshi Tane Architects

(C)Atelier Tsuyoshi Tane Architects

「CRAFT SAKE WEEK」は、J-WAVEが毎週日曜に放送している番組『TDK VOICES FROM NIHONMONO』ナビゲーターの中田英寿氏がオーガナイザーを務めるイベント。

約4年ぶりに東京・六本木ヒルズアリーナにて開催される今年の「CRAFT SAKE WEEK 2023 at ROPPONGI HILLS」では、厳選された100の酒蔵と予約困難な有名レストラン15店が出店。

開催期間中は、一流シェフによるイベント限定のオリジナルメニューと共に、各酒蔵こだわりの日本酒を楽しめる。

また今回は、日本茶にスポットライトを当てたブースが登場。酒が飲める人も飲めない人も、日本文化の魅力をさまざまな角度から存分に堪能できる。

なお、同イベントの音楽は同じくJ-WAVEで放送中の深夜のダンスミュージックプログラム『TOKYO M.A.A.D SPIN』が全面プロデュースしている。

酒や食事と共に、同番組が手掛ける音楽も満喫してほしい。

CRAFT SAKE WEEK 2023 at ROPPONGI HILLS
期間:開催中~4月30日(日)
時間:12時~21時(L.O. 20時30分)
会場:六本木ヒルズアリーナ
所在地:東京都港区六本木6-9-1
料金:スターターセット¥3,600(オリジナル酒器グラス+飲食用コイン11枚)
※2回目以降来場の際は、スターターセットのグラスを持参すると、追加コインの購入のみで飲食可能

<銀座>神々しい大作を披露!西島雄志氏の彫刻展覧会

銀座では、彫刻家の西島雄志氏が展覧会「瑞祥 zui-shou ― 時の連なり ―」にて、鳳凰と龍をモチーフとした大作を公開する。

西島氏は、1969年に神奈川県で生まれた彫刻家。彼は自身の作品において、渦状に巻いた銅線のパーツをひとつひとつ繋げてモチーフを制作する。

これまで鹿や象、八咫烏(やたがらす)など神話に縁の深い動物を題材に、立体作品やインスタレーションを国内外で数多く発表してきた。

同展では、新作のインスタレーションを含む3点を展示予定。タイトルに用いられた瑞祥(ずいしょう)とは、めでたいことが起こる前兆、吉兆を意味する。ここ数年のパンデミックの状況から、西島氏が明るい兆しや希望をイメージする中で辿り着いた「神」というモチーフが、鳳凰と龍、2つの大作となって披露される。

静寂のなか煌めく、迫力ある作品を体感したい。

西島雄志「瑞祥 zui-shou ― 時の連なり ―」
会期:4月28日(金)〜6月4日(日)
開館時間:11時〜19時 ※入場は18時30分まで
会場:ポーラ ミュージアム アネックス
所在地:東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3階
※諸事情により内容が変更になる場合がある

作品を観て、酒や料理を楽しんで、充実したゴールデンウィークを過ごしてみては。

(IKKI)

※イベントの開催状況が記事の掲載時と異なる場合がある。足を運ぶ際は公式HPなどで最新情報の確認を