東京・渋谷にあるレストラン「テンキ」で味わうことができる「月面アスパラガス」。JAXAベンチャー、天地人社が展開する「天地人ファーム」が栽培する、宇宙ビッグデータ米に続く食材だ。
月面で栽培することを目指してつくられたこのアスパラガスを、ワインとともに楽しむのはいかがだろう。
天地人ファームが栽培した「月面アスパラガス」
天地人ファームのアスパラガス「月面アスパラガス」は、将来、月面での栽培を目指している。
生活習慣病を抑える働きや、体内の抗酸化物質の量が低下する可能性が報告されているアスパラガスは、将来月面で生活する人類の健康の維持に貢献できると考えているからだ。
宇宙飛行士が宇宙に近い環境に段階的に移行して訓練するのと同様に、「月面アスパラガス」の月面での栽培を最終目標として、段階的な研究開発を進めている。
今回栽培した「月面アスパラガス」は、農学部に在籍する22〜24歳の現役学生インターン生を中心に、川崎市の農家の協力を得ながら栽培を行い、収穫に達した。
今回は通常の畑での栽培だが、ノウハウを蓄積することで、今年は作物を栽培していない「荒れた土地」や、野菜の栽培自体が難しい「水田」でのアスパラガス栽培の実証を行う予定だ。
東京・渋谷で「月面アスパラガス」が食べられる
そんな「月面アスパラガス」は、東京都渋谷区桜丘町にある天ぷらと白ワインのお店「テンキ」で食べることができる。
アスパラガスを定植したときから「月面アスパラガス」を出荷するにあたって、美味しさを評価できる飲食店を探していた。
今回は、「月面アスパラガス」の味はもちろん夢にも共感する「テンキ」に出荷。「月面アスパラガス」の限定メニューではなく、グランドメニューの一角を担うこととなった。
今年3月7日(火)にオープンしたばかりの同店は、「天ぷら×白ワイン」がコンセプト。オーダーした天ぷらに合うワインをスタッフがペアリングしてくれる。
料理人の目から見た「月面アスパラガス」
「月面アスパラガスは、すごくみずみずしくて、根元のほうまで柔らかかったのが驚きでした。味もすごく濃くて、繊維感も強くなく、美味しさに驚きました。テンキでは、月面アスパラガスを天ぷらにしていますが、素材の良さがダイレクトに伝わるので、ブランシール(塩ゆで)などシンプルに調理するのも良いのではと思いますね。」と語るのはテンキ店長・中澤 篤史さん。
そう遠くない未来、月面で栽培されたアスパラガスを食べられる日が来ることを願いつつ、楽しみに待ちたい。
テンキ
所在地:東京都渋谷区桜丘町29-27 エクセレンスビルディング桜丘町202
Instagram:@tenki_shibuya
PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000068.000045963.html
(hachi)