“塩”が圧巻のアート作品に!現代美術家・山本基氏の個展を東京・天王洲で開催

塩を用いたインスタレーションを手がける現代美術作家・山本基(やまもと もとい)氏。

同氏の個展「時に宿る – Staying in Time–」が、東京・天王洲のTerrada Art ComplexⅡの1階にあるギャラリー「YUKIKOMIZUTANI」にて、4月1日(土)から5月6日(土)まで開催される。

また、3月25日(土)~3月31日(金)の期間、同会場にて山本氏による7日間の滞在制作を行う。制作の様子を公開する「公開制作」は、3月30日(木)、31日(金)の2日間に実施する。

四季の美しさを塩で表現する現代アート

同展は、東京では8年ぶりとなる山本氏の個展。「時」や「季節」を手掛かりに、山本氏が四季の移ろいを感じながら日記のように描き続けるさまざまな作品を展示する。

塩で数万枚の桜の花びらをつくるインスタレーションや、塩のスクリーンに投影するデジタルドローイング。さらには、古くから再生のシンボルとして用いられてきた迷宮や渦巻きをモチーフにした平面作品のほか、蝶をテーマにした新シリーズも発表する。

最終日には「海に還るプロジェクト」を予定

さらに、個展最終日の5月6日(土)には、「海に還るプロジェクト」を実施予定。

同プロジェクトは作品で使用した塩を、趣旨に共感した人々と共に海に還すというもの。展覧会最終日に集まった人々の手で作品を壊し、その塩を集めて各々が海に還す。

長い歴史の中でほんの一瞬、作品の一部として使った塩を、再び自然のサイクルに戻す気持ちで行う。2006年からはじめたこのプロジェクトには延べ数千人の人が参加し、世界中の海に塩が還った。

山本基氏プロフィール

山本氏は、浄化や清めを喚起させる「塩」を用いてインスタレーション作品を制作。床に巨大な模様を描く作品は、長い時間をかけて一人で描き上げる。

また、緻密なドローイングや平面作品なども制作。近年は企業とのコラボレーションも手掛けるなど、精力的に活動を展開している。

ニューヨーク近代美術館 MoMA P.S.1をはじめ、エルミタージュ美術館、東京都現代美術館、箱根・彫刻の森美術館、金沢21世紀美術館、瀬戸内国際芸術祭等、国内外で作品を多数発表。現在は石川県金沢市に在住している。

春から初夏にかけて行われる、山本氏の同イベント。自ら参加でき、作品を自然へ還すという発想もさすがだ。

個展「時に宿る – Staying in Time–」
会場:YUKIKOMIZUTANI
所在地:東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEX Ⅱ 1F
滞在制作:3月25日(土)~3月31日(金)
公開制作:3月30日(木)、31日(金)13:00〜15:00
個展開催期間:4月1日(土)~5月6日(土)
営業時間:火曜~金曜、祝日12時~18時
※日曜、月曜休廊
詳細:https://yukikomizutani.com/japanese/

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000035176.html

(hachi)

※画像はイメージ