コンセプチュアル・アーティストYasuo Nomura氏のアート作品が国際宇宙ステーションに向けて打ち上げ

シンガポールを拠点とするSPACETAINMENT社は、コンセプチュアル・アーティストYasuo Nomura氏のアート作品「ほしの姿観 | Eyes on Us (通称:PION Plate)」を3月15日(水)、高度約400kmの軌道上を秒速7.7kmで飛行している国際宇宙ステーションへ向けて打ち上げた。

打ち上げの様子はFacebookにてライブ配信を実施。アメリカ・フロリダにあるジョン・F・ケネディ宇宙センターよりSpaceX Falcon9によって旅立つ姿が確認できる。

人類史上最も壮大なキャンバスにアートを届ける

「PION Plate」は国際宇宙ステーションへ到着後、数ヶ月のあいだ同ステーションの外部に設置された特別なプラットフォームにて宇宙空間に曝露され、地球に帰還する。

SPACETAINMENT社は同プロジェクトで、宇宙空間にアートを展開し、人類史上最も壮大なキャンバスに私たちの持つ最高の感性と、未来へのインスピレーションを届けていきたいとしている。

Yasuo Nomura氏コメント

「PION(パイオン)は重力から解放された純粋な三次元空間、つまり宇宙に設置されてはじめて完成するインスタレーション。そのため私は人類史上初となるアート衛星を実際に開発し宇宙へと打上げたうえで、自らがそこへアクセスして体験するというビジョンを掲げて宇宙への挑戦を開始しました。

今回のプレートプロジェクトはその第一フェーズであり、広くこのコンセプトを世界へと発信することを目指して実施されます。」

独自のアート活動を展開するYasuo Nomura氏

Yasuo Nomura氏は、2004年に武蔵野美術大学油絵科を卒業し、現在はニューヨークを拠点に活動中。

2015年のカブリ数物連携宇宙研究機構(IPMU)でのレジデンスプログラム参加をきっかけに、さまざまな分野の研究者と交流するなかで、高次元を対象とする独自のアート活動を展開。「Dimensionism」を提唱する。

宇宙で体験するアート人工衛星「PION(パイオン)」

2020年にその象徴として生み出したPION(パイオン)は自己と他者の個性を重さね合わせ、そのあわいに第三の共創アイデンティティを知覚させることで、宇宙時代の新しい世界平和のかたちを提案した作品である。

そして同時に、地球上での体験には重力による上下方向への強いバイアスがかかっていることから、その真価を発揮する場所として宇宙(純粋三次元空間)を目指すことになる。

現在、人類史上初となる「宇宙で体験するアート人工衛星 PION-パイオン-」を実際に作り上げることを目指し、その夢を共に描いていく仲間たち「PION UNITED」を世界中から集めるプロジェクトが進行中である。

今回、宇宙へ打ち上げられたアート作品「PION Plate」の、地球帰還までの動向を注目してみよう。

野村康夫Webサイト:https://yasuonomura.com/

打ち上げ配信(Facebook)https://www.facebook.com/100000112373658/videos/933941324621665

PR TIMES:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000118392.html

(hachi)