ゴ・エ・ミヨ ジャポンから、3月15日（水）、『Gault ＆ Millau 2023（ゴ・エ・ミヨ 2023）』が発刊される。日本はアジア地域唯一の展開国で、今年で7回目の発行となる。

今回は、新たに東北地方を含めた全47都道府県から、501のレストラン・料理店を紹介。世界的美食ガイドとして初となる全国版は見逃せない。

世界的な美食ガイドの本

フランスの本格レストランガイドの2大勢力のひとつである「ゴ・エ・ミヨ」 は、2人のフランス人ジャーナリスト、 アンリ・ゴ（Gault）さんとクリスチャン・ミヨ（Millau）さんが1972年に刊行した、パリ生まれのレストランガイドブックだ。

質の高い料理人、食材、サービスをガイドするに留まらず、フランス語で土地、地域性を意味する「テロワール」にも着目。レストランだけでなく、シェフを支える生産者・職人にも注目して評価をしている。

評価本という形を取りながらも、レストランに寄り添う姿勢を重んじ、シェフたちからの信頼は厚いといわれている。特に、「新しい才能の発見」という特長を持ち、ジョエル・ロブションさんやギィ・サヴォワさんのような気鋭のシェフをいち早く見出す、先見性に定評がある。

ゴ・エ・ミヨによる評価

同ガイドでは、現在「ゴ・エ・ミヨ」が展開している世界15カ国共通の定められた基準のもと、「予約の電話から見送りまで」を評価し、レストランという舞台全体を支えるプロフェッショナルに注目している。

評価は、20点満点中0.5点刻みの点数と、それに応じたトック（フランス語で「コック帽」の意）の数（1～5トック）で行うものの、基本は「食べる喜びと感動を伝えることを使命」であると考えている。

東北地方を初掲載した、刊行以来初となる全国版

同ガイドの2023年版は、ゴ・エ・ミヨの精神ともいえる「新しい才能の発見」や「その土地ごとの食文化“テロワール”」を中心とし、初掲載の東北地方を含めた全47都道府県、501軒のセレクションだ。

また、毎年注目を集める「今年のシェフ賞」の他、「明日のグランシェフ賞」「期待の若手シェフ賞」「ベストソムリエ賞」や「ベストパティシエ賞」など、9つの賞、12名の受賞者インタビューも掲載している。

新たな「食」と「時間」の感動に出会うためのきっかけとなるよう、思いが込められた一冊だ。

ゴ・エ・ミヨ 2023
発売日：3月15日（水）
定価：3,000円（税込）
ISBN：978-4-344-95454-0
Amazon：https://www.amazon.co.jp/dp/4344954548/
楽天ブックス：https://books.rakuten.co.jp/rb/17414841/

（田原昌）

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