アートとワインを愉しむ非日常空間。京都の「MON(モン)ーGALLERY AND WINE BAR」

ギャラリー兼ワインバー「MON(モン)ーGALLERY AND WINE BAR」が、1月に京都三条黒門通り沿いにオープン。

ギャラリーでアートに触れ、ワインバーでワインや食事が楽しめる、大人の時間を過ごせる場所だ。

ワインとアート。一風変わった品々が揃う

同店では、アート・工芸品・骨董品などの展示・販売を行う「ギャラリー」と、多国籍のナチュラルワインが愉しめる「ワインバー」を設えている。

同店は、人と人との交流に重きを置いた価値観の共有や体験の提供にある。未知のものに触れたり、そこで見知らぬ誰かと出会って交流したりすることを目的として創立。

MON(門)をくぐったすべての人が、創造性やインスピレーションを育める、そんな場所になってほしいと願ってオープンした。

洗練された空間にリノベーション

同店は、築50年のビルの1階を改修して創られた。

もともと塗装会社の倉庫や社員寮だったこの建物には、昔の建物ならではのユニークな仕様が数多く残っていた。その独自性を活かしつつ、より洗練された空間へと昇華。

鉄筋コンクリート造で、幅は約5mとやや狭いものの、奥行きは約22mあり、天井高は4m。俯瞰すると縦長の形となっており、敷居を跨いだ瞬間に「日常」の世界とは分断されたような空間が拡がる。

店舗の手前にはギャラリー、その奥へと進むとワインバーがある。その間に壁や境界線は設けていないため、訪れたきっかけがどちらかであっても、両方とも堪能できる構造になっている。

あらゆるジャンルを展示するギャラリー

ギャラリーは、一人ひとりの価値観を解放するための場所。ここで展示する作家はもちろん、偶然訪れた人もまた主役だ。

絵画やアート、工芸、骨董品、写真、プロダクト、本など、ジャンルに分け隔てなく収集し、無名・有名を問わず優れた作品を展示・販売する。

通常は常設スペースで展示・販売するが、立ち並ぶ品々はその時々でアップデート。また、不定期で企画展や、年に10本程度、同店が独自に企画するポップアップも開く予定だ。

カンボジアをテーマにした企画展

同店の第一弾企画展として、旅をテーマにした企画「閃 sen」を開催。この企画は、旅の中で感じられる、ただ一時しかない高揚感や偶発的に出くわす景色・時間をアーカイブとして残したいという想いから始まった。

記念すべき第1回目は、カンボジアだ。同店の代表・中尾光孝氏と写真家・中島光行氏の2人で首都プノンペンを訪問。日本に連れて帰った工芸品・骨董品や旅の記録(写真)を展示・販売して、現地の空気感や雰囲気を再現している。

会期は、2月26日(日)まで。

珍しい種類も多様に揃えるワインバー

ナチュラルワインを軸に、その代表的な産地のフランスやイタリアだけでなく、ドイツ、南アフリカ、オーストラリア、スロバキア、ポルトガルなどの珍しい種類も多様に揃えているほか、来店客の気に入りそうなワインをソムリエが提案してくれる。

また、自家製のパン、パスタ、ピザなどのワインに合う食事メニューもある。

京都に誕生した新しい空間で、思いのままに過ごしてみよう。

MONーGALLERY AND WINE BAR
所在地:京都府京都市中京区上一文字町285
営業時間:Gallery/Shop 14:00〜20:00、Wine Bar 18:00〜
定休日:火・水曜日
公式サイト:https://mon.kyoto/
オンラインショップ:https://shop.mon.kyoto/

(田原昌)