北海道にある「UNWIND HOTEL&BAR 小樽(アンワインドホテルアンドバー小樽)」にオープンした「UNWIND GALLERY(アンワインド ギャラリー)」の企画第2弾として、伊賀信(いがまこと)氏の作品を4月30日(日)まで展示している。
話題のホテルの展示の第2弾、チェックしておきたい。
歴史的な空間に誕生したギャラリースペース
「UNWIND HOTEL&BAR 小樽」は、ホテルを文化や情報の発信地と捉え、北海道の魅力を独自の視点で伝える取り組みを行っている。
その一環として、同ホテルの歴史的建造物を現代的にリノベーションした幻想的な空間を活かし、北海道にゆかりのあるアーティストの作品を中心に展示する「UNWIND GALLERY」を昨年11月に設けた。「クラシックコンテンポラリー」をキーワードに、コンテンポラリーアートを中心に企画しているという。
また、ホテルのバー「Bar Ignis(バーイグニス)」もギャラリーの一部になっており、お酒を楽しみながらアートに触れられるのも特徴。
ホテルの宿泊者はもちろん、近隣の人も気軽にホテル空間とアートを楽しめる場所として、地元メディアにも取り上げられている。
伊賀信氏が織りなす構築的・建築的な世界
「UNWIND GALLERY」第2回目の展示を飾るのは、北海道札幌市を拠点に東京や金沢でも展示を行う伊賀信氏。
細い木材などを素材とし、緻密に構築した設計図上にパーツを積み上げ、幾何学的な作品で独自の世界観を表現するアーティストだ。
今回は、同ホテルのクラシックコンテンポラリーな空間を意識し、「アール・デコ様式に沿った構築的・建築的な作品」をテーマとした平面作品と立体作品を計7点展示する。
アール・デコ様式からの流れでロシア構成主義やドイツ・バウハウスのデザイン美に影響を受けた同氏は今回、赤・白・黒を中心としたシンプルな色使いとストライプやドット、丸、四角等で構成された作品を選定。
壁と一体になったような半立体作品や、緻密に構築された「星をイメージした作品」は、ホテルのクラシカルな空間の中にエッジの効いた空気を生み出す。
4点の平面作品は、ホテルが建設された1930年頃のアートシーンに沿ったデザインで空間に彩りを添える。ホテルの特徴でもあるアール型の入り口や球体の照明と見事に調和し、どこか懐かしくレトロな雰囲気を生み出している。
展示テーマにちなんだ期間限定のカクテルも登場
「UNWIND GALLERY」オープンの際、より多くの感覚を使って展示を楽しんでほしいという想いから生まれた「Bar Ignis」のオリジナルカクテル。反響が大きかったことから、今回も伊賀氏の作品から着想を得たカクテルを期間限定で提供する。
アール・デコからの流れでロシア構成主義やバウハウスに影響を受けている同氏の作品にならい、アール・デコ発祥の地であるパリのリキュール、ロシアのウオッカ、ドイツのジンの層を詰み重ねるように作ったマティーニ「Layer Martini」だ。
厳かな気品を感じる作品に囲まれながら、少し大人なカクテルを楽しもう。
伊賀信「アール・デコ様式に沿った構築的・建築的な作品」
会期:開催中~4月30日(日)
会場:UNWIND HOTEL&BAR 小樽 UNWIND GALLERY
所在地: 北海道小樽市色内1丁目8番25号 1階
入場料:無料
公式サイト:https://www.hotel-unwind.com/otaru/
Bar Ignis
営業時間:年中無休 19:30~23:30(L.O 23:00)
(hachi)