富山・油田で稼働中の三郎丸蒸留所のウイスキーが、イギリスのウイスキー専門誌『ウイスキー マガジン(WHISKY MAGAZINE)』が主催するウイスキーの世界的なコンテスト「ワールド・ウイスキー・アワード 2023」において、見事に受賞を果たした。
世界から評価された三郎丸蒸留所のウイスキーの、気になる味わいと特徴について紹介する。
ピーティーな風味の「三郎丸ウイスキー2022 THE SUN」
ブレンデッド ノンエイジの部で、カテゴリーウィナー&金賞を受賞したウイスキー。価格は10,780円。三郎丸モルトと自家熟成グレーンが織りなす、ピーティーでアロマティックな風味が魅力的な一本だ。
過半を占める2018年蒸留の三郎丸モルトは、主に富山県利賀のミズナラ樽、シェリー樽などを使用。多彩な香味とピーティーさ、そしてミズナラ由来のオーキーさを引き出している。
ブレンドされた12年以上のグレーン原酒は、井波で製造した焙煎樽、長野県のワイン等などで熟成したもの。多層な香味と組み合いながら、その味を一体となって支えあっている。
ZEMONで蒸留された「シングルモルト 三郎丸 2019 The Founder」
世界初の鋳造製蒸留器「ZEMON(ゼモン)」で蒸留されたシングルカスクウイスキー。価格は4,980円。アメリカンホワイトオークの新樽で3年間熟成して生まれた、シナモンやアップルパイのような味わいが特徴的だ。
こちらは、シングルカスク シングルモルト12年以下の部で、見事カテゴリーウィナー&金賞を受賞した。
スモーキーかつ豊かな味わいの「十年明 Noir」
三郎丸蒸留所の近くには「十年明(じゅうねんみょう)」と呼ばれる土地がある。かつてここには、明かりを灯すための油を採る菜の花畑が広がっていた。
その灯のように、人々の心を優しく照らしたいという願いをこめて名付けられたのが「十年明 Noir」 だ。
三郎丸蒸留所のモルトウイスキーをキーモルトとしてブレンドした、スモーキーで豊かな味わいの一本で、こちらはブレンデッド ノンエイジの部で銀賞を受賞している。 価格は4,488円。
208本限定の「三郎丸Ⅰ THE MAGICIAN for L’évo」
雄大な山々に囲まれ、手つかずの自然が残る富山県南砺市利賀地域。この利賀地域で地産地消を貫くオーベルジュ「L’évo」のオーナーシェフ・谷口英司氏が、自ら樽の選定を行い生まれたのが「三郎丸Ⅰ THE MAGICIAN for L’évo」だ。
同地で育ったミズナラを井波の三四郎樽工房でミズナラヘッド樽に加工し、2018年蒸留の三郎丸蒸留所のモルトを熟成。シングルモルト 12年以下の部で銀賞を受賞をするなど、味もお墨付きだ。価格は33,000円。
ウイスキー好きならば一度、これらの酒の味わいを試してみてほしい。
若鶴酒造 三郎丸蒸留所 公式WEBページ:https://www.wakatsuru.co.jp/saburomaru/
(IKKI)
※価格は全て税込/希望小売価格