記念日デートや会食などで使える高級店を探している人に向けて、東京・都内のイタリア料理店10店を紹介する。
丸の内、銀座、青山、品川など、都心からアクセスしやすい店舗をセレクト。厳選された食材とため息が出るような素晴らしいコースが楽しめる名店ばかりなので、チェックしてほしい。
目次
・グッチの世界観あふれる店内で、伝統イタリア×日本の味を
・音楽とアートの融合が生み出す料理。品川「メロディア」
・夜景と共に料理を味わう。文京区「アーティスト カフェ」
・ヘルシーイタリアンを提供。港区「ジリオン」
・ジビエ料理も楽しめる。銀座「IL PINOLO GINZA」
・1つ星の名店の味を東京で。丸の内「byebyeblues TOKYO」
・美しい料理に舌鼓。銀座「アルマーニ / リストランテ」
・各地を旅するように料理を楽しめる。大手町「PIGNETO」
・ヴィーガン料理やガストロノミー料理を提供。銀座「FARO」
・開放的なテラスで贅沢な食事を。青山「IL LUPINO PRIME」
グッチの世界観あふれる店内で、伝統イタリア×日本の味を
2023年の「ミシュランガイド東京」で一つ星を獲得した、東京・銀座のレストラン「グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウ」。
同店では、伝統的なイタリア料理に日本の食材、調理法を取り入れており、コンテンポラリーで新鮮な驚きに満ちた食事が楽しめる。
グッチの世界観に浸りながら料理を味わえる「グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ」。
クリエイティビティ、エレガンス、遊び心、センシュアリティをシーズンごとに織り込みながら、その土地ならではの多様性やアイデンティティを表現することをコンセプトとしたレストランだ。
イタリアのフィレンツェ、アメリカのロサンゼルスやビバリーヒルズ、ソウル、そして東京の各都市に出店し、洗練された味を提供している。
東京店のヘッドシェフであるアントニオ・イアコヴィエッロ氏は、旅と探検を愛しており、新しい文化への好奇心を故郷・イタリアの記憶と結びつけながら、次々と新たな料理を考案している。
例えばシグネチャーメニューの1つ「ラーメンになりたいパルミジャーナ」は、南イタリアと日本の文化が交わった逸品で、「第2の故郷」と呼ぶ日本への深い想いなどを表現。こちらの料理はディナー(*1)にて提供されている。
ランチコース(*2)は「鱧 シチリア⾵」や「ピッツァイオーラ」などを提供。
ディナーは「ツナのトラメッズィーノ」や「カテリーナおばあちゃんのサラダ」などを提供する「Japan through the eyes of Antonio 」22,000円(税込・サービス料10%別)と「Come to Italy with me 」29,000円(税込・サービス料10%別)の2種類 のコースがある。
洗練された味わいと創造性で魅了する同店で、日本ならではのイタリアンを楽しんでみては。
「グッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラ トウキョウ」
所在地:東京都中央区銀座6-6-12 4F
公式サイト:https://www.gucciosteria.com/ja/tokyo
*1 ディナーコース「Japan through the eyes of Antonio 」22,000円(税込・サービス料10%別)にて提供
*2 ランチは火曜~土曜に提供する「Italy from Tokyo 」 16,000円(税込・サービス料10%別)と、日曜のみ提供するコース「Italy from Tokyo 」 18,000円(税込・サービス料10%別)がある。
音楽とアートの融合が生み出す料理。品川「メロディア」
「ストリングスホテル東京インターコンチネンタル」のイタリアングリル「メロディア」では、ホテル開業20周年を記念して、5月から期間限定コース「20周年セレブレーション アートディナー」を提供。
館内に展示されたアート作品にインスパイアされたディナーを堪能できる。
同店は、音楽の要素である「メロディ」をイメージ。音符や五線紙を思わせるしつらえとなっている。グリル料理を中心に、旬食材の旨みを最大限に引き出したアートのようなコースメニューを提供する。
「20周年セレブレーション アートディナー」では、雲丹を用いた料理を、楽譜のように描かれたソースのうえに並べた前菜「雲丹コンポジション」に、「サメガレイのグリル 緑豆のフリカッセ 瀬戸内レモンサルモリッリオソース」など、美味しさと芸術的な要素を融合した料理を提供。
デザートプレートの「ピュアチョコレート ストリングスの調べ」は、ロビーにある彫刻をイメージしたチョコレートムースケーキ。味はもちろん、見た目でも楽しませてくれる逸品だ。
セレブレーションアートディナーは、9月5日(火)までの期間限定。料理と音楽、そしてアートの融合が生み出す料理に舌鼓を打ちながら、優雅なひとときを過ごしてみてほしい。
イタリアングリル「メロディア」
所在地:東京都港区港南2-16-1 品川イーストワンタワー
公式サイト:https://intercontinental-strings.jp/jp/dine/melodia
夜景と共に料理を味わう。文京区「アーティスト カフェ」
今年6月に開業23周年を迎えた「東京ドームホテル」。ホテル直営である4つのレストランでは、期間限定の特別メニューを提供している。
今回は同ホテルの最上階である43階に位置し、美しい夜景を眺めながらイタリアンが楽しめるスカイラウンジ&ダイニング「アーティスト カフェ」を紹介したい。
同店で提供する開業23周年記念ディナー「Ventitré」11,500円(税・サービス料込み)は、カナダ産オマール海老や黒毛和牛をぜいたくに使ったコースだ。
前菜は「トウモロコシの冷製ズッパ バジルとコーンのフォンデュ 生ウニ添え」か「本日のアンティパストミスト」のいずれかを選べる。「トウモロコシの冷製ズッパ」は、冷製スープにバジルとコーンの温かなチーズソースをかけ、温と冷のコントラストを楽しめるシェフおすすめの一品だ。
パスタ、魚料理の提供後、肉料理は「ブラックアンガス牛サーロイン炭火焼き」、「ブラックアンガス牛テンダーロイン炭火焼き」、「黒毛和種和牛サーロイン炭火焼き ガーリック風味のポテトのピュレ 黒トリュフソース」の3種から選べる。
最後はデザート「チェリーのシブースト バニラアイス添え」で終了となる。
店内からは「東京ドームシティアトラクションズ」の観覧車などが見え、彩り豊かなイタリアンコースに美しい夜景が華を添えてくれる。
ディナーは8月20日(日)までの期間限定。この機会に、東京ドームホテルのぜいたくな美食を堪能してみては。
スカイラウンジ&ダイニング「アーティスト カフェ」
所在地:東京都文京区後楽1-3-61 東京ドームホテル43階
公式サイト:https://www.tokyodome-hotels.co.jp/restaurants/list/artistcafe/
ヘルシーイタリアンを提供。港区「ジリオン」
「ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ」のイタリアンダイニング「 ジリオン」は、“新鮮な野菜やオリーブオイルをふんだんに使い、素材の味わいを引き出したヘルシーイタリアン”をコンセプトにしている。
料理長の阿部洋平氏は、ミシュランを獲得した店舗で腕を振るってきたベテランシェフだ。
同店は、7月より夏バテ防止や疲労回復の効果が期待できる“うなぎ”をメインとした滋養強壮ランチ・ディナーコースを提供中。
フレンチとイタリアンの要素を取り入れたうなぎ料理を楽しめる。
コースは、ランチ・ディナーどちらもハイティースタイルでアレンジした10種のオードブルからスタート。
メインディッシュには、うなぎの蒲焼きとフォアグラのソテーが登場。外はカリッと、中はふっくらとした食感を楽しめる焼きリゾットと共に味わえる。
デザートには、夏のアフタヌーンティーが登場。ピエール・エルメ・パリとコラボレーションし、パッションフルーツやマンゴー、ライムなど爽やかな味わいのスイーツを提供する。
コースは8月31日(木)までの期間限定。記念日からビジネス会食まで幅広く利用できる同店で、暑い夏の疲れを吹き飛ばしては。
イタリアンダイニング ジリオン
所在地:東京都港区海岸1丁目16番2号 ホテル インターコンチネンタル 東京ベイ 1F
公式サイト:https://www.interconti-tokyo.com/zillion/
ジビエ料理も楽しめる。銀座「IL PINOLO GINZA」
地産地消を重視した料理と国際色豊かなホスピタリティを提供している、イタリアンレストラン「イルピノーロ銀座」。
今年25周年を迎える同店は、6月から記念メニューの提供を開始。
持続可能な食として地産地消を重視しつつ、イタリア・ロンバルディア地方の伝統料理を深く味わえるディナーコース「ミラネーゼ」10,000円(税込・サービス料10%別)が楽しめる。
同店シェフの渡辺知孝氏は、イタリアでの修行を8年間積んだ後、東京・汐留の「BiCE TOKYO」の総料理長に就任。2022年から「イルピノーロ銀座」のエグゼクティブシェフとして腕を振るっている。
「ミラネーゼ」は、ミラノにあるミシュラン獲得のリストランテで修業したシェフが、同じ食材や調理法、技法を用いて作り上げた「骨付き仔牛肉のカツレツ“コトレッタ”」をメインとしたコース。
また、アラカルトでオーダーできるジビエ料理も楽しめる。これらのメニューは、島根県の食肉加工施設「KANUKA PARK」から届く滋味豊かな猪肉を使用している。
記念メニューの提供期間は、12月31日(日)まで。クリスマスディナーとしても楽しめるだろう。
イルピノーロ銀座 IL PINOLO GINZA
所在地:東京都中央区銀座 7-8-7 GINZA GREEN 9F
公式サイト:https://ginza.il-pinolo.com/
1つ星の名店の味を東京で。丸の内「byebyeblues TOKYO」
昨年11月、東京・丸の内にオープンしたイタリアンレストラン「byebyeblues TOKYO(バイバイブルース トウキョウ)」。イタリア・シチリア島にあり、ミシュランガイドで10年間1つ星を獲り続けた名店「bye bye blues」の、日本初出店となる店舗だ。
同店は、「イタリアと時差のないリストランテ」をテーマに、地中海をイメージし、海の食材をふんだんに使った軽やかかつ、食後の満足感が高い料理を提供する。料理監修は、イタリア「bye bye blues」の本店でシェフを務めるパトリツィア・ディ・ベネデット氏だ。
親日家であるパトリツィア氏自ら日本の産地を回って食材を調達。それらを使用したコース料理が味わえる。
今年1月にメニューを更新している同店。現在は、「太刀魚と米茄子 パルミジャーナ風」や「本マグロのスコッタート フレッシュトマトソース」などの旬食材を取り入れた料理を提供している*。
コースメニューはディナー11品のコース22,000円(税込・サービス料10%別)、ランチ8品のコース13,200円(税込・サービス料10%別)、6品のコース 6,600円(税込・サービス料10%別)となる。
10年間1つ星を獲り続けた本場イタリアの味を、東京の中心・丸の内で体感してみては。
byebyeblues TOKYO
所在地:東京都千代田区丸の内2-7-3 東京ビルディング1階104
予約WEBサイト(公式):https://www.byebyeblues.tokyo/
* 料理は一例。「カジキ鮪のインボルティーノ 茄子のカポナータ添え」は2023年7月20日現在提供していない。
美しい料理に舌鼓。銀座「アルマーニ / リストランテ」
東京・銀座エリアの「アルマーニ / 銀座タワー」10階と11階にある「アルマーニ / リストランテ」。
「アルマーニ / リストランテ」は、世界的デザイナーのジョルジオ・アルマーニ氏が、各国でプロデュースしているイタリアンレストランの東京店舗である。同店では、伝統的なイタリア料理の手法と、日本ならではの食材を融合させた料理を提供する。
エグゼクティブシェフは、イタリア・ナポリ出身のカルミネ・アマランテ氏。イタリアやスペインの星付きレストランで経験を積んだ後、日本でのキャリアは「HEINZ BECK TOKYO(ハインツ・ベック トウキョウ)」でスタート。同店は、彼のエグゼクティブシェフ就任後、わずか1年でミシュラン1つ星を獲得している。
現在提供中の夏メニューは、5皿のランチコース「CLASSICO」(7,500円、税込・サービス料10%別)、7皿のランチ・ディナー共通コース「TRADIZIONE」(15,000円、税込・サービス料10%別)など*。
「TRADIZIONE」に登場する「リソディセモラ サフラン」は、ナポリにある小さな町・グラニャーノでつくられるお米のようなパスタ「RISO DI SEMOLA(リソディセモラ )」を使った1品。佐賀県の最高品質のサフラン「AKAITO」の鮮やかな色合いに、気品高い香りを纏わせて提供する。
ジョルジオ・アルマーニ氏の哲学を感じる洗練された店内で、芸術的な美しい料理を堪能したい人はチェックしてほしい。
アルマーニ / リストランテ
所在地:東京都中央区銀座5-5-4 アルマーニ/銀座タワー 10階&11階
予約WEBサイト(公式):https://www.armani.com/ja-jp/experience/armani-restaurant/
* 他のコースメニューは公式WEBサイトで確認を
各地を旅するように料理を楽しめる。大手町「PIGNETO」
続いては、東京・大手町のラグジュアリーホテル「フォーシーズンズホテル東京大手町」39階に位置するイタリアンレストラン「PIGNETO(ピニェート)」を紹介したい。
活気あるローマ・ピニェート地区から名付けられた同店は、「アボンダンツァ(豊かな人生)」の喜びをテーマに本場イタリア料理を提供。皇居の森を臨む絶景を眺めながら、リラックスして食事を楽しむことができる。
同店の料理長は、イタリア各地のミシュランスターシェフが率いる厨房で技を磨いたという木川欣宏氏が務める。
現在同店では、「2023年 VIAGGIO in TRENO(ヴィアッジョ イン トレーノ)~イタリア列車の旅~」を提供中。まるでイタリアを鉄道で巡りながら“車窓の景色を楽しむ”ように、イタリア各地の食文化が味わえるコースだ。
同コースのメニューは1か月ごとに変わり、異なる地域を紹介していく。7月はリミニやバーリなど、“アドリア海岸の旅”がテーマ。「トマト ブッラータ 西瓜 生ハムのフリセッレ」や「海老と帆立のアドリア海風 ブローデット フェデリーニ」が登場する。
8月はパレモやカターニャ、シラクーザといった“シチリア島の旅”をテーマに提供予定*だ。
なお、同コースは今年12月まで提供予定だ。同店に通い、イタリア各地の魅力が詰まった料理を、旅するように味わってみては。
PIGNETO
所在地:東京都千代田区大手町1-2-1 フォーシーズンズホテル東京大手町39階
予約WEBサイト(公式):https://www.fourseasons.com/jp/otemachi/dining/restaurants/pigneto/
* 提供内容や時間は予告なく変更する場合がある。
※料理は一例。2023年7月20日現在、同コースにおいて「鹿肉のミートソース」は提供していない。
ヴィーガン料理やガストロノミー料理を提供。銀座「FARO」
資生堂パーラーが運営する、東京・銀座エリアの店「FARO(ファロ)」。ガストロノミー料理や、ヴィーガン料理を積極的に取り扱うイノベーティブイタリアンレストランだ。
同店は、現代イタリア料理が備える伝統と先進性に、日本の豊かな食材や文化を重ね合わせ、“イタリアンの枠にとらわれない”モダンでオリジナリティーあふれる料理を提供。
日本の伝統文化を守りたいという想いから“日本の匠の技”にこだわり、多治見や有田の器、江戸切子のグラス、今治の織物など、食器やカトラリーだけでなくテーブルアクセサリーに至るまで国産品を取り揃えている。
エグゼクティブシェフを務めるのは、イタリアで2つのレストランにミシュランの星をもたらした唯一の日本人、能田耕太郎氏だ。
「FARO」では、同氏が「制限ではなく、新しい表現。日本の精進料理にも通じる」と語る、ヴィーガンコースに力を入れる。
メニューは、8品のガストロノミーディナーコース20,000円(税込・サービス料10%別)や、8品のヴィーガンディナーコース15,000円(税込・サービス料10%別)など*。
サステナブルを意識するヴィーガンの人はもちろん“美味しく食べて、体の中から美しく”を目指す全ての人に足を運んでほしい店だ。
FARO
所在地:東京都中央区銀座 8-8-3 東京銀座資生堂ビル 10階
予約WEBサイト(公式):https://faro.shiseido.co.jp/
* 他のコースメニューは公式WEBサイトで確認を
開放的なテラスで贅沢な食事を。青山「IL LUPINO PRIME」
東京・北青山に店を構える「IL LUPINO PRIME/イル・ルピーノ・プライム」は、世界的に有名なステーキハウスの創業者、ウルフギャング・ズウィナー氏が手掛けるイタリアンレストランだ。
同店は、ハンドメイドのパスタやピザなどの本格イタリアンはもちろん、⾼級⾷材のトリュフやフレッシュベルーガキャビアを使った料理や、アメリカの最⾼品質牛肉「USDAプライムビーフステーキ」が堪能できる。
また昨年12月にリニューアルしたばかりのテラス席は、ストーブやカーテンを完備。季節を問わず開放的な空間の中、食事が楽しめる。
メニューは「DINNER COURSE A」(16,500円、税込・サービス料10%別)、「DINNER COURSE B」(19,800円、税込・サービス料10%別)、「DINNER COURSE C」(23,100円、税込・サービス料10%別)のほか、ランチやアラカルト、デザートメニューなどもある。詳しくは公式WEBサイトで確認を。
アラカルトメニューの中には、卵と相性の良いトリュフを贅沢に加えた「ピッツァ ビスマルク」やオマール海老の出汁を使用した「自家製フェットチーネ 大えびとポルチーニ茸のビスクソース」など。こちらも見逃せない。
上等のステーキ、目を奪われる高級食材を使った品々を味わいたい人や、開放的なテラス席で食事をしたい人は同店の予約を。
IL LUPINO PRIME/イル・ルピーノ・プライム
所在地:東京都港区北青山3-4-3ののあおやま ショップ&レストラン 2F
予約WEBサイト(公式):https://illupinojapan.jp/
ひとくちに高級イタリア料理店といっても、提供メニューや、アプローチによりその個性はさまざまだ。
パートナーや家族、会社仲間など、連れていきたい人やシチュエーションによって最適な店舗を選んでほしい。
(永井瑞穂、IGNITE編集部)