シングルモルト・スコッチウイスキー「グレンファークラス」の熟成期間50年超のボトルが、1月10日(火)、数量限定でリリースされた。
価格は165万円。全世界に836本、そして日本には45本しかない貴重な50年物ウイスキーだけに、愛好家からも注目を浴びている。
「グレンファークラス」の50年熟成ウイスキーをボトリング
1836年に創業し、伝統的なハイランドスタイルのウイスキー造りにこだわり続ける「グレンファークラス」。1865年からグラント家の家族経営が始まり、家族経営の蒸留所としてスペイサイド地区でもっとも長い歴史を誇る。
今回、5代目当主ジョン・グラント氏の蒸留所経営参加50年を記念して、希少な50年熟成のウイスキーをボトリング。エッジングが施されたグレンケアン・クリスタル社製のデキャンターが、シックで上品なギフトボックスに収められて登場した。
滑らかな口当たりと、スモーキーな甘さを楽しむ
50年熟成させたウイスキーからは、マジパン、アーモンド、杉の木のようなアロマが豊かに香る。そこから次第に煮詰めたリンゴやダークチョコレートの香りが楽しめるようになる。
口に含めば、リッチで滑らかなダークチョコレートから、徐々にトフィーやミックスピールのフレーヴァーへ。ほのかなスモーキーさを帯びた甘やかな味わいが印象的だ。
口当たりは驚くほど滑らかで、優しくてスムースな余韻がいつまでも続く。味わいの各要素をさらに引き出したいなら、少量加水するのもおすすめ。
伝統的な手法に則ったウイスキー造り
グレンファークラスのウイスキーは、その質の高さゆえ世界的によく知られている。
グレンファークラスは、仕込み水に、蒸留所の背後にそびえ立つスペイサイドでもっとも高い“ベンリネス山”の湧き水を使用。山の中腹に独自の水源を持っており、良質な湧き水を安定して調達できる。
さらに一貫してこだわるのが、今では非常に珍しくなった、ガスバーナーによる直火焚き蒸留だ。現在、スペイサイド最大級、3対6基のボール型直火焚き蒸留器が稼働している。
並んで強いこだわりを持つのが、オロロソシェリー樽での熟成。シェリー樽は高価だが、フィニッシュのみの使用は一切行わず、一貫してシェリー樽を使用している。濃厚な1stフィルからライトと4thフィルまでの原酒を巧みに使い分け、シェリー樽シングルモルトのさまざまな魅力を表現しているのだ。
熟成庫のスタイルも100年以上前から変わらない。約10万樽のストックは、蒸留所に併設された背の低いダンネージ式熟成庫で熟成される。
40を数える熟成庫のサイズはまちまちだが、共通しているのは最大3段までしか樽を積まないこと。ベンリネス山から吹き下ろす風の影響もあり、天使の分け前は年間0.05%と非常に低く、ゆっくりと熟成が進む。グレンファークラスの個性の源は、熟成環境への変わらないこだわりにもるのだ。
蒸留所の長い伝統が詰まった深い味わいを楽しみたい。
グレンファークラス50年
希望小売価格:1,650,000円(税込)
容量:700ml
アルコール度数:50度
生産本数:836本
日本入荷本数:45本
ミリオン商事(日本販売元企業):https://milliontd.co.jp/glenfarclas/
(IKKI)