山形県米沢市にある天元台高原スキー場で、キャビン付き圧雪車に乗って冬の山を探検するガイドツアー「雪山大冒険」が先月末にスタート。雪深い山林をアスレチック気分で満喫できるツアーは4月2日(日)まで体験できる。
山嶺を進む圧雪車から展望やアニマルウォッチができる!
天元台高原スキー場は、日本百名山「西吾妻山」の中腹(標高1350~1820m)に位置している。
令和2年に導入された15人乗りキャビンの付いたゲレンデ整備用の圧雪車を活用して地域を盛り上げようと、地元白布温泉街とつくる「天元台×白布リボーン協議会」が毎年冬にツアーを実施。今冬はスノーシューを履いての雪原散策などが盛り込まれた。
コースは、ロープウェイ山頂側の高原駅を発着地点とする約2時間の往復路。冬季は雪に閉ざされる林道を進み、通称・浸透升(しんとうます)の雪原を目指す。ツアー中は置賜盆地を一望できるパノラマ展望台や、森の巨人として親しまれているミズナラの巨木といったビューポイントで下車できる。
雪原での淹れたてコーヒーも格別!
目的地の秘境・浸透升では、神秘的な雪原と、その先に広がる置賜盆地の眺めを独占。スノーシューに履き替え、一帯を散策もできる。絶景を楽しんだ後は、雪の上に作ったカフェスペースで、淹れたてのオリジナルブレンドのコーヒーを味わえる。
仲間と一緒に雪山アスレチック気分
好天に恵まれたガイドツアー「雪山大冒険」初日には絶景が広がり、ニホンカモシカやウサギなど動物の足跡も見られた。白布温泉に宿泊した観光客や、地元の家族連れなどが参加した。
参加者の長澤さんは、「スキーや登山で訪れたことはあるが、新しい魅力を見つけられた」と笑顔を見せた。ツアー中の景観は天気に左右されがちだが、スタッフは、「吹雪の中をダイナミックに進むのはスリル満点だ」と、毎日違う表情を見せる山の魅力を語っていた。
味のあるスタッフもガイドツアーの魅力
ツアーを盛り上げる親しみやすいスタッフは、キャビンに同乗して見どころを説明するガイド、車両を操縦するオペレーター、コース上の安全を確保するパトロールの3人。ツアー初日はクリスマスに合わせてサンタクロースなどの装いに身を包み、車両をデコレーションして参加者を出迎えた。
山形県米沢市にある天元台高原スキー場は、東北中央自動車道・八幡原ICから約30分、米沢中央ICから約30分、米沢北ICから約30分。路線バスは、山形交通(米沢~白布線)で、JR米沢駅~(湯元駅前行)~湯元駅前下車。8:10発であれば、当日のツアー開始時間に間に合う。白布・新高湯温泉からは各宿泊施設の送迎サービスあり(要確認)。
ガイドツアー「雪山大冒険」の料金は、ロープウェイ乗車を含む場合、大人3,800円。ロープウェイ乗車を含まない場合(別途ロープウェイ・リフト乗車券をお持ちの場合)は、大人2,000円、ナビシート(1名限定・追加費用)大人・小人共通1,500円となっている。
迫力満点の圧雪車に乗って、スキーやスノーボードとは違った視点から、冬山の魅力に触れてみよう。
予約申し込み:https://airrsv.net/tengendai/calendar/
雪山大冒険:https://bit.ly/3GKIlb2
(MK)
※価格はすべて税込
※荒天等の影響で、ロープウェイ及びリフトの運行を見合わせる場合があり
※現地決済なので、予約時の支払いはありません