新国立劇場で愛の苦悩を大スケールで描いたワーグナーの人気作『タンホイザー』を上映

新国立劇場にワーグナーが満を辞して登場。

ワーグナー作品ならではの壮麗なスペクタクルを描いた人気作『タンホイザー』が、世界最高峰のヘルデンテノール(英雄的なテノール)、ステファン・グールド氏を迎え、1月28日(土)から上演される。

壮麗なスペクタクル『タンホイザー』を新国立劇場で上映

『タンホイザー』は、中世のタンホイザー伝説とヴァルトブルク城の歌合戦伝説を題材に、官能の愛と純愛の間で揺れる騎士タンホイザーの苦悩と救済を描く、ワーグナー中期の人気作。

単独で演奏されることも多い有名な序曲、官能的なバレエ、敬虔な調べを奏でる巡礼の合唱、雄大壮麗な大行進曲、高らかな歌合戦の場など、オペラならではのスペクタクルの詰まった祝祭的作品で、ワーグナー作品の中でも広く人気を獲得している。

エリーザベトの「歌の殿堂」、ヴォルフラムの「夕星の歌」、タンホイザーの「ローマ語り」など、歌手の力量を存分に味わえる聴きどころも満載だ。

新国立劇場『タンホイザー』2019年公演より/撮影:寺司正彦氏

新国立劇場『タンホイザー』2019年公演より/撮影:寺司正彦氏

新国立劇場『タンホイザー』2019年公演より/撮影:寺司正彦氏

新国立劇場『タンホイザー』2019年公演より/撮影:寺司正彦氏

世界最高峰のヘルデンテノール、グールドが登場

タイトルロールには、世界最高峰のヘルデンテノールとして揺るぎない活躍を見せるステファン・グールド氏が、得意のタンホイザー役で約5年ぶりに新国立劇場へ登場する。

ステファン・グールド氏

ステファン・グールド氏

バイロイト音楽祭やウィーン国立歌劇場など著名劇場で活躍するグールド氏は、新国立劇場にコンスタントに登場し、『トリスタン』や『指環』四部作、『オテロ』『フィデリオ』などの名演で絶大な人気を博している。

特にタンホイザーは近年もっとも歌い込んでいる役柄で、ワーグナーの聖地バイロイトをはじめ、ザクセン州立歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラなどに立て続けに出演している。

指揮として、フランダース歌劇場音楽監督を務めるなどヨーロッパの歌劇場で活躍し、来日を重ね日本のファンも多い俊英アレホ・ペレス氏が登場するのも話題に。

アレホ・ペレス氏

アレホ・ペレス氏

絶大な信頼を誇る新国立劇場のワーグナー上演を、世界最高峰の布陣で堪能してみては。

新国立劇場2022/2023シーズンオペラ『タンホイザー』
公演日時:1月28日(土)14時、1月31日(火)14時、
2月4日(土)14時、2月8日(水)17時、2月11日(土・祝)14時
会場:新国立劇場 オペラパレス
所在地:東京都渋谷区本町1-1-1
チケット料金:S 27,500円 、 A 22,000円 、B 15,400円 、C 8,800円、D 5,500円、Z(当日のみ)1,650円
公式WEBページ:https://www.nntt.jac.go.jp/opera/tannhauser/

(IKKI)