京都|ウォーホル、バスキア、ヘリング…NYアート界を知り尽くしたローランド・ハーゲンバーグ氏の特別講座

マルチメディアアーティスト、ローランド・ハーゲンバーグ氏の特別展が京都で行われている。「マルチバ-ス multiverse(多元的宇宙)」と題し、1月29日(日)まで「Gallery SUGATA(ギャラリー素形)」にて開催される。

展覧会に伴い、1月21日(土)には特別講座を予定している。貴重な映像・音声資料とともに、ローランド氏が1980年代NYのアートシーンを振り返る。現在、参加申し込みを受付中だ。

多分野で活躍するローランド・ハーゲンバーグ氏

ライターとして『Vogue』や『Architectural Digest』などの雑誌に寄稿するほか、写真、映像、演劇、建築といった多分野でマルチメディアアーティストとして活躍してきたローランド氏。

1980年代にはアンディ・ウォーホル氏、ロバート・メイプルソープ氏、キース・ヘリング氏、ルイーズ・ブルジョワ氏などの伝説的なアーティストにインタビュー・撮影を行い、NYのアート界を記録してきた。

アンディ・ウォーホルとローランド氏(ベルリン、1983年)

アンディ・ウォーホルとローランド氏(ベルリン、1983年)

中でもジャン=ミッシェル・バスキア氏を写したポートレイトは、国際的な雑誌や展覧会で取り上げられ高い評価を得ている。

ジャン=ミッシェル・バスキア氏(1983年、ローランド氏撮影)

ジャン=ミッシェル・バスキア氏(1983年、ローランド氏撮影)

オーストリア出身だが、現在まで25年以上にわたって日本で暮らしていることから、日本文化への造詣も深い。

NYのアートシーンを振り返る特別講座

2023年1月、ローランド氏のこれまでの軌跡をたどる展覧会が京都で実現。

ローランド氏の創作活動の出発点は常に「書くこと」であり、そこから、写真、映画、ドローイング、陶器、建築、音楽など、さまざまな芸術形態に枝分かれしていった。

今回の展覧会「マルチバース」はローランド氏の多様な活動を表すように、イメージ画像、詩、音楽、オブジェクトを組み合わせた多元的で横断的なもの。

展覧会に併せ、NHK文化センター京都教室では「Gallery SUGATA」と共同で特別講座を企画した。

貴重な資料とともに、ローランド氏自らが1980年代NYのアートシーンを振り返る。講演は日本語と一部英語を交え、ジャーナリストの玉重佐知子氏が聴き手として参加する。

参加申し込みは教室ホームページで受け付けるほか、電話での予約、教室窓口での支払いが可能。

ウォーホル氏、バスキア氏、ヘリング氏ら時代の寵児たちとともに生き、NYのアートシーンを知り尽くす第一人者から1980年代の熱狂を伝え聞ける貴重な機会だ。

特別講座「1980年NY アートシーン ウォーホル、バスキア、へリング ‘80s NY POPアートの巨星たちとともに生き抜いた男の証言」
講師:マルチメディアアーティスト ローランド・ハーゲンバーグ氏
日時:1月21日(土)17:00~18:30
会場:NHK文化センター京都教室
所在地:京都府京都市下京区四条通柳馬場西入ル立売中之町99 四条SETビル3F
受講料金:一般3,100円 ※書籍付きコースはプラス3,520円
申し込みページ:https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_1267636.html

(SAYA)

※価格はすべて税込