木彫刻のまちとして知られる富山県南砺市の井波地区。沖縄ツーリストが、同地区にある古民家宿・Bed and Craft「巴/TOMOE」の宿泊と航空券を組み合わせた、パッケージプランの販売を1月6日(金)に開始した。
元料亭をリノベした宿泊とモノづくりを体感できる宿
2019年、富山県南砺市井波にオープンした「巴/TOMOE」は、Bed and Craft、すなわち宿泊とモノづくりを体感できる、1日1組限定の3棟の宿に生まれ変わった。
「巴/TOMOE」を構成するのは、元料亭の古民家をリノベーションした「KIN-NAKA」「TenNE」「MITU」と称する3棟。それぞれを1棟ずつ利用することも、隠し扉と通路で棟同士が繋がる設計を生かして、3棟をまるごと貸し切ることも可能。3棟を貸し切ることで、気の合った人々での利用など「人々が集うこと」の楽しさを満喫できる。
「巴/TOMOE」は、古民家再生・建築にこだわる新進気鋭の建築家・山川智嗣さん夫妻が、地元井波で活躍する作家(職人)たちと協働で展開する宿。それぞれの棟を、マイギャラリーとして一人の作家(職人)が担当し、その作品を展示する。希望すれば、有料で職人の指導のもと、木彫り制作や漆塗り体験ができる。
まとめて貸し切り可能の「KIN-NAKA」「MITU」「TenNE」の3棟
「巴/TOMOE」は、「ミシュランガイド北陸2021特別版」旅館部門で、富山県で一番評価の高い3レッドパビリオン(3 星+)に輝いた。
「KIN-NAKA」「MITU」「TenNE」の内部は、地元で活躍する若手作家監修の室内インテリア・作品に囲まれ、まるでギャラリーに泊まるような体験ができる。
元料亭の表玄関を抜けると、吹き抜けの天井に吊るされた木彫刻のシャンデリアがゲストを出迎える「KIN-NAKA」。部屋のいたる所に作品が展示され、滞在を通して井波の歴史を感じ取れる。
「MITU」は、料亭時代に最上級の客間として用いられた和室。鮮やかなタイルが敷き詰められた露天風呂からは、明るい色彩の作品に呼応するように四季折々変化する専用の坪庭の風景を眺められる。
「TenNE」は、「菩薩像が身に纏う天衣(てんね)」から名付けられ、表情豊かな仏像を安置する。空間の最奥部にある「瞑想室」では、天を見上げ、自らを見つめ直す心地よい時間を過ごせる。
日本遺産に認定された木彫刻のまち井波
「巴/TOMOE」のある井波は、古刹・瑞泉寺の再建に端を発した井波彫刻が受け継がれる町。石畳の道に沿うように多くの町家・彫刻工房が軒を連ね、今も木槌の音が響き、木の香りが漂う。
そんな井波は、2018年5月に「宮大工の鑿(のみ)一丁から生まれた木彫刻美術館・井波彫刻のまち井波」として日本遺産に認定された。
井波へのアクセスは、北陸新幹線新高岡駅からバスで約1時間。空からのアクセスは、小松空港と富山空港がベースとなる。「沖縄ツーリスト」では、遠方からのゲストのため、同宿の3棟貸し切りと航空券と組み合わせた、井波3棟貸し切りパッケージプラン「集い旅TOMOE」を用意する。
木彫刻の伝統に彩られた宿に滞在し、大切な人々と「忘れられない時をともにする」。古い町並みと古民家の魅力に包まれながら、そんな貴重な体験を満喫してみては。
沖縄ツーリスト株式会社(OTS)
井波3棟貸し切りパッケージプラン:https://www.ranrantour.jp/lp/inami/
公式サイト:https://otspremium.com/
(高野晃彰)