NYタイムズが「フラメンコ界の鬼才」と絶賛したスペインのカリスマダンサー、ヘスス・カルモナ氏の来日公演が決定した。
公演は1月26日(木)、27日(金)の2日間。渋谷区文化総合センター大和田のさくらホールにて、同氏がダンスと振付を務める『THE GAME』が上演される。ダンス・歌・ギター、3人だけというミニマムな構成で、同氏の踊りを鑑賞できる貴重な機会となる。
ヘスス・カルモナ氏が劇場作品『THE GAME』で来日
カルモナ氏は、驚異のテクニックと洗練された華やかさで世界中を熱狂させるフラメンコダンサー兼振付師だ。
バルセロナ出身で、10代半ばから著名ダンサーのカンパニーで実績を積んだあと、スペイン舞踊の最高峰・スペイン国立バレエ団に入団。
ファーストソリストとして活躍するが、創作への思いに駆られ退団。以降は自身のカンパニーを立ち上げ、ダンサー兼振付師として精力的に作品を発表し続けている。
フラメンコだけでなくクラシコ・エスパニョール、ホタなどの民族舞踊、バレエやコンテンポラリーの要素を自在に操り、独自の世界を展開。スペイン国内の主要なフェスティバルや海外公演も多数行っている。
2022年にはスペイン国立バレエ団の新作『AURORA』を振り付け。現在公開中のミュージカル『マリンチェ』には、ダンサー兼振付師として参加している。
Netflixで配信中の『マリンチェ:ミュージカルの舞台裏』では迫力のダンスシーンを披露しているので、気になった人はチェックしてみてほしい。
3人のスターによるコラボ作品『THE GAME』
『THE GAME』は、カルモナ氏の作品のなかでは最も純粋に「フラメンコ」を追求した演目といえる。
ダンス・歌・ギター、3人だけのミニマムな構成で、原案から3人で取り組んだというコラボレーション作品だ。
シンプルゆえに、アーティストそれぞれのパフォーマンスを存分に堪能できるのがこの作品の醍醐味。ホセ・バレンシア氏とフアン・レケーナ氏は、現在のフラメンコ界で存在感を放つミュージシャンで、彼らの一声、一音で空気が一変する。そんなゾクゾクするような瞬間は、生の舞台でしか味わえない。
頭で考えず、フラメンコで“語る”作品
「この作品は芸術的な自由のためにつくられた」と彼らは語る。
フラメンコという“言語”で、どこまで自由に、そして芸術的に遊びつくせるか。頭で考えず、フラメンコというゲームに没頭する。一緒に盛り上がったかと思えば、邪魔をしたり、ちょっかいを出したり、その全ての場面が“フラメンコ”で語られる。
さまざまな伝統的なフラメンコの曲が交錯し、フラメンコ通には新鮮な驚きもあるだろう。しかしそんなことはわからなくても「頭で考えすぎず」、ただ没入して楽しめるという同作品に期待したい。
THE GAME
日時:1月26日(木)19時30分開演/1月27日(金)18時30分開演
場所:渋谷区文化総合センター大和田 さくらホール
所在地:東京都渋谷区桜丘町23-21
チケット料金 :(通常料金)S席13,000円、A席12,500円、B席11,000円、C席8,500円ほか
チケット販売:イープラス、LivePocket、公式WEBサイトの申し込みフォーム
公式WEBサイト:https://www.thegame2023.tokyo/
(IKKI)