トルコの地中海湖水地方が、米国大手旅行専門誌『トラベル・アンド・レジャー』によって、「2023年 訪れるべき旅行先Top50」として選出された。
アフターコロナ期に移行しつつある昨今、海外旅行を検討中の人はトルコを候補先に加えてみては。
米国の大手旅行誌も認めるトルコの魅力
『トラベル・アンド・レジャー』は高所得者を読者に持つ米国の老舗メディアで、世界的にも強い影響力があるといわれている。同誌にて、トルコの地中海盆地に位置する湖水地方が、その印象的な景観と自然の豊かさで「2023年に訪れるべき旅行先」として選出された。
アフヨンカラヒサル県、アンタルヤ県、ブルドゥル県、ウスパルタ県、コンヤ県にまたがる湖水地方は、近年特にトルコを訪れる観光客に人気の場所。
トロス山脈の麓に位置し、地殻変動によって誕生した湖が数多く存在するほか、古代ギリシャ・ローマ時代の都市や、快適な宿泊施設があり、訪れる人々を魅了している。
湖水地方で最も人気のある「ウスパルタ」
その中でも、自然豊かなウスパルタは、文化、経済、歴史の豊かさ、自然の美しさで、トルコと湖水地方で最も人気のある県の一つだ。
最近はラベンダー畑の景観の美しさでも知られ、写真撮影を目的に何千人もの観光客が訪れる。また、バラの名産地なので「トルコのローズガーデン」と称されることも。
個性と多様性を重視する「エイルディル」と「ヤルヴァチ」
トルコには18のチッタスロー(スローシティ)がある。チッタスローとは、地域の農産物や生活、歴史、文化、自然環境などを大切にした、個性と多様性を尊重した街づくりを目指す取り組みのこと。
ウスパルタのチッタスローとして知られるのが「エイルディル」と「ヤルヴァチ」だ。特に注目したいのはエイルディル。自然と歴史に恵まれたこの地には、湖水地方最大の湖であるエイルディル湖の大部分とコワダ湖が存在する。
リンゴや桃の果樹園に囲まれたエイルディル湖は、一日中さまざまな色を見せる湖岸と澄んだ水で有名。
一方、コワダ湖は非常に浅い湖で、ユニークな植物と多様な野生生物が生息しており、野外レクリエーションやエンターテイメントへの可能性を秘めている。コワダ湖周辺の国立公園では、自然調査、キャンプ、ハイキング、バードウォッチング、登山などのアクティビティが行われている。
湖に浮かぶ「イェシル島」と「ジャン島」
エイルディル湖には2つの小さな島があり、この島々は半島の延長のような形をしている。
「イェシル島」は、エイルディル市の中心部から1.5kmの場所に位置する。9ヘクタールの敷地は、石造りの木造家屋、狭い道、小さな漁師小屋など、人々が生活してきた面影を残している。
この島にはホステルや魚料理のレストランが多く、またキリスト教徒が神聖視するアギオス・ステファノス教会もありことで注目されている。
一方「ジャン島」は、エイルディルとイェシル島の間にある7,000平方メートルのカラフルな小島だ。なお、この島には建築物がない。この島は、トルコ建国の父であるムスタファ・ケマル・アタテュルクがかつてエイルディルを訪れた際に、人々から贈られたという歴史がある。
訪れる人を魅了するトルコの地中海湖水地方。一生に一度は、旅してみたいものだ。
トルコ共和国大使館 文化広報参事官室 公式WEBページ:http://www.tourismturkey.jp/
(IKKI)