札幌中心部から車で30分、暗号だけを手がかりに到達する森にその店はあるという。住所非公開のアウトドアレストラン「mountainman(マウンテンマン)」だ。
バーベキューやテントサウナなど楽しみ方は幅広いが、完全予約制のディナーコース「森ノDINNER “薪火とグリル”」に注目したい。
山暮らしの知恵を受け継ぐ「mountainman」
札幌市郊外の森にヴィンテージのキャンピングトレーラーやガレージが並ぶ「mountainman」。野菜を育てる自社農園に加え、芝生の庭や裏山まである。敷地内に流れる川は厚別川の支流だという。
レストランで用いる食材や料理法は、森に代々伝わる「山暮らしの知恵」をヒントにする。
森の中を歩いて季節の恵みに向き合うほか、夏に農園でとれた野菜を丁寧に加工。熟成したり、発酵させたりと保存の知恵をいかしてオールシーズン活用する。
予約制のコース「森ノDINNER “薪火とグリル”」は全7品で7,700円。提供時間は17:00から21:00まで。
昼とはがらりと趣を変えた、夜の森の神秘的な空気を体感できるだろう。都会の明るく騒々しい夜に慣れた私たちには、野生動物の鳴き声や、満点の星空に包まれる体験は新鮮さを感じられるに違いない。
料理は「炭化野菜のチーズフォンデュ」「ローストサーモンのロイムロヒ風と大根のカルパッチョ」といった前菜から始まり、北海道らしいワイルドなメインディッシュ「石焼き鹿ステーキグリル野菜」に続く。
デザートは「枝マシュマロ」。キャンプ料理が好きな人や、ジビエを体験したい人にもおすすめだ。
可能な限り自家製にこだわり、ひと手間かけた料理を薪火のグリルの温かさとともに味わう。「北海道の真の魅力」を堪能できるコースだという。
よりカジュアルな「森のLUNCH・DINNER Plate」は全5種で、ランチタイム、ディナータイムともに注文可能だ。
素材からこだわったメイン料理と、「発酵と免疫力」をテーマにした付け合わせのワンプレート。注文ごとに炊き上げる熱々のストウブ飯を楽しめる。
暗号を頼りに森を訪ねる
場所は札幌市南区真駒内駅周辺の森の中。暗号「42°59’13.9″N 141°21’38.6″E」を頼りに、宝探し感覚で訪れてほしいという。
車が便利だが、最寄駅から続く遊歩道*で徒歩10分程度だという。徒歩や自転車で来訪した人には特別割引も行う。
さらに、食事をした人は森の中のテントサウナを楽しめるコースも利用できる。豊かな緑と空のほかは、なにもない贅沢。都会では味わえない本当のラグジュアリー体験が待っている。
mountainman
所在地:非公開
営業時間:ランチ12:00~15:30、ディナー17:00~21:00、サウナ11:00~21:00
定休日:月曜日・火曜日 ※祝日の場合は振替
公式サイト:http://www.mountainman-cr.com/
(SAYA)
* 冬季は通行止めになる
※価格はすべて税込
※ディナーコースは3日前まで予約