豊かな海に囲まれた日本。かつて祖先が船に乗り、大海原を渡る旅をしたり交易したりといった記憶は、私たちの心の奥底に残っているはずだ。
特注家具を得意とする家具メーカー、セイアローズ社から船の舵(カジ)を原点としたテーブル「KAJI(カジ)」が登場。11月30日(水)より販売中だ。
シンプルなシルエットながら上品な素材感で、和洋建築どちらにもマッチするファニチャーだ。
随所から船を感じさせるデザイナーズ家具「KAJI」
このプロダクトの特徴は、なんといっても船を連想させるデザインだ。
船底を思わせる天板の小口形状と、船の舵からインスピレーションを受けてデザインされたという流線型の脚。
脚の素材には表情豊かなオーク無垢材が贅沢に使用されており、シンプルなデザインでありながら確かな存在感を放つ。
高度な木材加工を可能にした5軸CNC*を駆使し、オーク材から削り出された脚形状。
その一方で、最終的な仕上げ加工は熟練の職人による繊細なサンディングで表情を生み出した。最新の加工技術と熟練の職人技が融合した現代的なテーブルとなっている。
実用性にも配慮している。天板は受注生産品で、オーク材の脚はそれぞれが独立しているため、天板サイズや椅子のレイアウトに応じて取付位置や脚の本数を変えることが可能。ニーズに応じてフレキシブルな組み合わせができることも特徴のひとつだ。
カラーリングでも個性を表現できる。天板はオーク突板のホワイトナチュラル色とブラック色、ウォールナット突板の3種類。脚はオーク材のホワイトナチュラル色とブラック色の2種類。脚と天板の組み合わせで豊富なバリエーション展開を可能にしている。
たとえば天板と脚をホワイトナチュラル色のオークで揃えれば、軟らかくナチュラルな雰囲気に。
逆に天板と脚をブラック色のオークで揃えれば、シャープな雰囲気になる。
天板をウォールナット突板にし、脚をブラック色のオーク材という異素材の組み合わせにすると、途端に重厚で趣のあるたたずまいに変化。
天板をウォールナット突板にし、脚をホワイトナチュラル色のオーク材にすると、主張しすぎないカフェの内装のような洗練された空間に。
天板をホワイトナチュラル色のオーク突板にし、脚をブラック色のオーク材にすると、メリハリのきいたコンテンポラリーな印象となる。
逆に天板をブラック色のオーク突板にし、脚をホワイトナチュラル色のオーク材にしてみると、ユニークな雰囲気にイメージチェンジする。
詳細非公表のデザイナーmato氏のプロダクト
同じデザインでも、組み合わせによってまったく異なる製品のようにイメージを変えるのが面白い。同社のチェアとの相性も抜群だ。
価格は198,000円から。デザイナーmato氏が手がけたプロダクトだが、経歴などその詳細は公表されていない。どことなくミステリアスな魅力をまとう製品だ。
KAJI
発売日:販売中
サイズ:W1600×D900×H710、W1800×D900×H710
価格:198,000円~
KAJIシリーズページ:https://seiarrows.com/product/series/KAJI/
(SAYA)
*X軸・Y軸・Z軸の3軸に回転と傾斜の2軸を加えた切削加工機
※価格は税抜