福岡県の柳川にある旧柳川藩主立花邸「御花(おはな)」は、立花家に代々受け継がれるおもてなしのジビエ料理である、野鴨の鉄板焼き「鴨鉄」の提供を12月1日(木)から開始した。
国指定名勝に指定されている老舗料亭旅館で、特別な時間を体験しよう。
旧大名家の邸宅を受け継いだ老舗料亭旅館
旧柳川藩主立花邸「御花」は、約300年の大名文化を受け継ぐ、水都柳川で立花宗茂を藩祖とする立花家が運営する老舗料亭旅館。
現在、邸宅と庭園を含む約7000坪の敷地全体が国指定名勝に指定されており、今も立花家が守り続けている文化的価値の高い空間で特別な体験ができる。
希少な野鴨を使ったこだわりの鉄板焼き
御花では鴨の狩猟解禁に伴い、有明海に飛来するマガモを伯爵家で愛されてきた独自のレシピで調理する「鴨鉄」の販売を開始する。
伯爵こだわりのレシピ
野生の鴨である野鴨は、鳥肉の中でも特に美味であると言われる高級食材。カモ肉は古くから日本で好まれていたが、現在は鴨とアヒルを交配させた「合鴨」が用いられることが多く、野鴨によるジビエ料理を口にできる機会は希少だ。
御花の「鴨鉄」は、有明海での狩猟を趣味としていた立花家15代当主・立花鑑徳伯爵が、自らの手で調理して、皇族が召し上がったこともある、こだわりのレシピによるもの。その後も大切に受け継がれ、冬場の鴨料理は創業当時からの看板メニューとなった。
なお、宿泊のゲストは通常の夕食付プランに対して、1人1,815円のオプション価格追加にて、「鴨鉄」に変更可能となっている。
伯爵の居室だった料亭
今回の「鴨鉄」が味わえる料亭「集景亭」の個室は、明治時代に14代と15代の立花伯爵とその家族の居室だった。
現在、一部修復はされたものの、当時の部屋をそのままに、立花家の家紋が彫られた欄間や建具の金具などの調度も見られる。料理と共に伯爵家の歴史も愉しもう。
また、「集景亭」ダイニングは、「料亭のおもてなしを、気軽に愉しんでほしい」「柳川の豊かな自然に育まれた食文化を、もっと身近に感じてほしい」という想いから生まれた食事処だ。四季の移ろいを感じながら、ゆったりとしたひとときを過ごしたい。
歴史ある空間で味わう伯爵家伝統のジビエ料理は、特別な思い出になるだろう。
立花伯爵家が愛した「鴨鉄」〜旧大名家が誇る、おもてなしのジビエ料理〜
販売期間:販売中~2023年2月15日(水)
会場:旧柳川藩主立花邸「御花」
所在地:福岡県柳川市新外町1番地
料金:コース料理14,000円
予約:電話での事前予約
詳細:https://ohana.co.jp/pages/ryotei
御花公式サイト:https://ohana.co.jp
(田原昌)
※表示価格は全て税、サービス料込