カール・ハンセン&サンが、1961年にボーエ・モーエンセン氏が自身の別荘用にデザインしたAsserbo(アッセルボ)シリーズを復刻。11月より販売を始めた。
ユーカリ材のテーブルとベンチで構成
ボーエ・モーエンセン氏のAsserboシリーズは、濃色のオイルを纏った頑丈なユーカリ材のテーブルとベンチで構成されている。各部材の角は丸みを帯び、ジョイント部分には艶消しの真鍮ビスが使用され、かっちりとした印象の一貫性のあるスタイルが特徴。シェーカースタイルを意識しながらも親しみやすい表情を湛えている。
ベンチのバックレストは、固定式もしくは壁面取り付け式から選択が可能で、レザーやファブリックのクッションのご用意もあり、自分だけのスタイルを作り出すことができる。
オリジナルはパイン材で製作されているが、家具の美しい表情をできるだけ長く保てるよう、今回の復刻においては、硬質で穏やかな木目と、節の少ないことで知られる赤褐色のユーカリ材を採用。持続可能な森林で育てられ、育成の早いユーカリを使用している。
モーエンセン自身のニーズを満たすAsserboシリーズ
デンマークのモダニズム運動において最も重要な役割を果たした家具デザイナーの一人として有名なボーエ・モーエンセン氏。
デモクラティック・デザインを掲げ、住宅、コントラクトに向けた、シンプルで機能性に優れた木製家具を数多く発表。いずれも控えめな美学と耐久性を考慮した構造が特長で、より多くの人々が購入でき、庶民の日常に沿う、何世代にもわたって使える質の高い家具デザインを使命として活動してきた。
Asserboシリーズは、デンマークのアッセルボにある別荘にも置けるものを作りたいという、モーエンセン氏自身のニーズを満たすためのものでもある。
また、Asserboシリーズには、さまざまな面で、ボーエ・モーエンセン氏が深い感銘を受けたデンマークのデザインの巨匠、コーア・クリント氏の考えを表現。デザインの出発点を人間のプロポーションに置き、良い家具は視覚的な落ち着きと堅実な機能主義を体現した。
堅牢な美しさが映えるAsserboシリーズ。家に木のぬくもりが欲しい方は、ピッタリな家具である。気になる人は公式サイトから問い合わせを。
カール・ハンセン&サン 公式サイト:https://www.carlhansen.com
(akihiro takeji)