かつて「江戸三座」と呼ばれた中村座、市村座、森田座が置かれ、芝居の町として栄えた、東京・浅草。うなぎが冷めないようにご飯の間に挟んで芝居小屋に届けさせたのが始まりとされる「うな丼」は、浅草とも歌舞伎とも縁の深い料理だという。
1946年創業、浅草の川魚屋をルーツとする「鮒忠(ふなちゅう)」の浅草花川戸店が、11月15日(火)から金箔を載せたうな重に、にんにくをトッピングする新メニュー「プラチナにんにく うな重」の提供を開始する。浅草散歩や観劇の際に立ち寄ってみては。
浅草で歴史を重ねてきた「鮒忠」
「鮒忠」は昭和21年、浅草で鮒やうなぎをあつかう川魚屋として創業。冬場の商いとして戦後復興期にまだ高級料理だった「焼き鳥」を庶民的価格で提供したことから大ブームとなり、のちに創業者・根本忠雄氏は「焼き鳥の父」と呼ばれるようになった。
「鮒忠 浅草花川戸店」では、浅草の地にふさわしく歌舞伎をテーマにした江戸時代の浮世絵を店内に展示。情緒あふれる雰囲気のなか食事を楽しめる。
鰻の新たな魅力を引き出す「プラチナにんにく うな重」
新メニュー「プラチナにんにく うな重」(5,500円~)は、伝統継承と新しい挑戦に取り組む歌舞伎のように、うな丼・うな重という江戸時代からの食文化を守りながら、うなぎの新たな魅力を引き出していきたいとの思いから誕生した。
うな重には、特製調味料をあわせた「刻んだにんにく」と「赤いピリ辛タレ」が添えられる。にんにくの量は好みで5段階から選べる。
にんにくと一緒に食べることで、奈良時代から知られるうなぎ滋養効果が期待でき、さらに鮒忠秘伝のうなぎのタレ、にんにく独自の食感、ピリ辛タレと3つの異なる味の変化を楽しめる。
価格は5,500円からで、別途、にんにくの量に応じたトッピング料金がかかる。
歌舞伎鑑賞とともに
現在、浅草寺境内では猿若町発祥180年記念「平成中村座 十一月大歌舞伎」を上演している。11月27日(日)までの期間中、公演チケットの半券を提示して食事をすると、チケット1枚につき1人1杯「隅田川地ビール(小)」が無料で提供される。
歌舞伎とうなぎ、その深いつながりに思いを馳せながら晩秋の日本を味わうのはいかがだろうか。
プラチナにんにく うな重
提供開始:11月15日(火)
提供店舗:鮒忠 浅草花川戸店
所在地:東京都台東区花川戸1-6-4
内容:花川戸店特製「金のうな重」、トッピング用にんにく、赤いピリ辛タレ
価格:5,500円~ ※別途にんにくの量に応じたトッピング料金(2倍増し200円、3倍増し400円、4倍増し600円、5倍増し800円)
公式サイト:http://funachu-saloon.jp/hanakawado/
浅草観光連盟主催「平成中村座ご観劇優待キャンペーン」:https://heiseinakamuraza-asakusa.studio.site/
(SAYA)
※ 価格はすべて税込