1本10万円のラグジュアリー日本酒「FRESH VINTAGE the epic」約20年眠り続けた味わいとは?

KURAND(クランド)が、ビンテージながらフレッシュな味わいをもつ「FRESH VINTAGE(フレッシュビンテージ)」シリーズの始まりの1本として、「FRESH VINTAGE the epic(フレッシュビンテージ・ジ・エピック)」の特設サイトを公開。数量限定で販売中だ。

氷点下で長期熟成する日本酒

「FRESH VINTAGE」は、しぼりたてそのままの日本酒を-5度の氷点下の中で長期間熟成することによって誕生した、“ビンテージなのにフレッシュ”という、相反する新しい味わいが特徴の日本酒シリーズ。

そして、「FRESH VINTAGE the epic」は、まだお酒の熟成という概念も浸透していなかった2002年に、和歌山県の「中野酒造(現中野BC)」が、氷点貯蔵庫を活かした酒造りをしたいという思いからスタートした、同シリーズの始まりの1本だ。

出来たばかりの日本酒を、-5度の氷点下で20年もの間ゆっくりと静かに熟成を重ねることで、造りたてのみずみずさを残しながら、積み重ねてきた時の厚みを感じさせる、神秘的な味わいの1本となった。

紀州の土地とともに築いた氷点下での熟成技術

酒蔵のある紀州は、温暖な気候の地域。その気候が影響し、夏を越すとお酒が過熟状態となり、色付きや味わいに重みが出ることに先代は悩んでいた。そんな中、蔵の温度を一定に保つための方法として選んだのは、当時では珍しい氷点貯蔵庫の導入だった。

お酒造りに対する愚直なまでの熱意、そして「氷点下での熟成技術」を活かし、蔵人たちのチャレンジ精神とともに同商品は磨きあげられている。

約20年で積み重なった奥深い香味と静かな余韻

氷点下でフレッシュなままゆっくりと20年間熟成が進むことで、深みのある上品な香りと、きめ細やかな旨味の日本酒が完成。舌に触れた瞬間に、膨大な量の香りと味わいがあふれだす。

あまりにも複雑に五感を刺激しながらも上品にまとまるその香味は、シリーズの中でも最も奥深く、最後には心地よい静かな余韻までも楽しませてくれる、まさに物語を築き上げた至高の1本だ。

五感を刺激する味わい

同商品は、焦がしたカラメルのような香りから、芳ばしい熟成香、香木や甘やかな蜜のような香りが印象的。多彩な香りが複雑に絡み合い、最後にポッと若草のような初々しい香りが余韻として残る。

また、フレッシュな透明感のある味わいが口の中を通り抜ける。口の中で転がすうちに広がるのは重厚感ある蜜の甘さ、心地よいビターなテイストなど彩り豊かな味わいが花を咲かせ、飽きることなく五味を刺激する。

はじめはよく冷えた0度〜5度で、徐々に花開く風味を楽しみたい。そのあとは40度〜50度の燗にして飲むのもおすすめ。奥底に閉じ込められた香味までが一気に口内に押し寄せる。

おすすめのペアリング

豊かな香りや余韻に合わせて、燻製料理などと合わせてみよう。サーモンの冷燻や生ハム、コンテチーズと合わせると、風味がより一層膨らんで感じられる。

年数が築きあげた複雑な味わいを堪能してみよう。

FRESH VINTAGE the epic
製造年度:2002年
販売価格:110,000円(税込)
内容量:720ml
アルコール度数:17度
製造元:中野BC(和歌山県)
特設サイト:https://kurand.jp/pages/freshvintage-epic

(田原昌)