ツインプラネットは、世界的アーティスト・天野喜孝氏の生誕70周年を記念したアートプロジェクト「金色世界」を始動する。
天野氏は、「ファイナルファンタジー」シリーズのロゴ・イメージイラスト、「タイムボカンシリーズ ヤッターマン」「昆虫物語 みなしごハッチ」のキャラクターデザインを手がけたアーティストとして知られる。
大本山妙心寺を舞台に「金色世界」アート作品展を開催
「天野喜孝 生誕70周年アートプロジェクト」は、ツインプラネットをはじめとする企業数社が協力して推進するプロジェクト。
11月23日(水・祝)~12月8日(木)の期間、京都市の臨済宗妙心寺派の大本山妙心寺を舞台に、天野喜孝氏の「金色世界」アート作品展を開催する。
紅葉に彩られた妙心寺に足を踏み入れると、広がるのは金と青の調和が織り成す幻想的な空間。「平面としてのアートではなく、目の前にある光の世界に入り込み、自分があたかもその世界の一部として存在する感覚を体験して欲しい。」天野氏がそう語るように、単なるイラストではなく、空間全体で鑑賞者自身の感性に問いかける作品が並ぶ。
天野喜孝氏の描き下ろしメインアート「金色厨子」
江戸時代の絵師・狩野探幽の名作「雲龍図」が描かれた法堂に、天野氏が描き下ろしたメインアートが並ぶ。そんな、時代を超えた美の共演も本イベントの見どころのひとつだ。
高さ約3mの円柱型からなる「金色厨子」は、須弥山図の「飛天」を天野氏が再解釈した作品。その四方には、高さ約1.5mの小型の厨子を4本展示し、中央の厨子を東西南北から囲むように配置することで、密教の教えを視覚的に伝える立体曼荼羅を表現する。
天野氏は、「“金”は色じゃなく、“光”のようなもの。そして、空間の表現、宇宙に通じるものがあり、無限の広がりを感じさせる。“金”は自分にとってアイデンティティに深く根付いている色でもある。金をテーマにした作品から、神話のような世界の無限の広がりを感じて欲しい。」と述べる。
アートプロジェクト「金色厨子」の今後
「金色世界」は、日本の伝統工芸である金箔・箔押しの技術を活用したキャンパスに、天野氏の世界観を象徴するアートを創出するプロジェクト。
この「金色世界」を日本のIPコンテンツとして、プロダクト化など様々なコラボレーションを進めながら、日本が世界に誇る技術・文化を世界に向けて発信することを目的とする。
今回の妙心寺でのアート展終了後には、「金色厨子」などの作品および会場の妙心寺を3DCG化し、「天野喜孝VRミュージアム」と連携、「バーチャル金色世界」を展開する予定だ。
このほか、最新テクノロジーと融合し、「金色世界」をより多角的に表現。デジタル領域に参画し、デジタルアート・メタバース・NFTなど、デジタルコンテンツ化を行い、アートの持つ力や未来への可能性を描いていく。
日本が世界に誇る伝統技術と文化を発信するアートプロジェクト「金色世界」。天野氏が描く無限の光を感じながら、当プロジェクトが、アートの世界にもたらす未来に注目したい。
金色世界 天野喜孝が描く無限の光 ~GOLDEN VIEW OF THE WORLD~
会場:大本山妙心寺
所在地:京都府京都市右京区花園妙心寺町1
会期: 11月23日(水・祝)〜12月8日(木)
時間:9時〜12時/13時〜16時 ※チケット販売は15時30分まで
料金:700円(税込)
妙心寺 公式サイト:https://www.myoshinji.or.jp/
イベント公式サイト:https://goldenworld.jp/
(高野晃彰)