ブランドロゴさえもカスタマイズの対象にしてしまう手法は業界内でも大きな話題に。
今年も「Louis Erard(ルイ・エラール)」と奇才「SECONDE/SECONDE/」のコラボレーションが実現。世界178本限定のユニークな腕時計「Excellence Limited Edition Louis HORROR(エクセレンス リミテッドエディション ルイ ホラー)」の登場だ。
スイス腕時計ブランド「Louis Erard」新型コラボが誕生
2022年、ハロウィンにちなんだカスタマイズデザインを取り入れ、「SECONDE/SECONDE/」とのコラボレーションが復活する。
今回のロゴパロディは、恐怖を意味する「HORROR」を「Erard」と入れ替えた。
文字盤の仕上げは、トリプティックでも採用されている中央をサテン仕上げにしたシルバーオパーリンダイヤル、長短針はお馴染みのモミの木をイメージしたデザインに。
ピクセル化されたおばけのモチーフが秒針として時を刻む。この可愛いおばけには緑色発光の塗料が塗られており、さらに「SECONDE/SECONDE/」のサインである「S」が刻印されている。
もちろんスネイル状のカットが施されたゾーンはトリプティックスモールセコンドと同様だ。
裏蓋には従来のコラボレーションモデルと同様に世界限定の刻印が刻まれ、ガラス越しに装飾されたムーブメントを見ることができる。
またストラップは上質なグレインカーフレザーを使用し、ライニングにも同素材を採用。クイックチェンジ式なのでカラーコーディネイトも手軽に楽しめる。
ユニークなコラボが話題を呼ぶ「SECONDE/SECONDE/」
2005年にビジネススクールを卒業したRomaric Andre(ロマリック・アンドレ)氏は、トゥールビヨンを内蔵した超ハイエンド携帯電話を製造する「Celsius XVII」を設立。
ベンチャーキャピタルの資金が集まり、リシャール・ミル氏が取締役に、「H.モーザー」のエドワード・メイラン氏が共同CEOに就任。後にこのビジネスは頓挫するが、築き上げたネットワークは時計業界への参入の重要な足掛かりとなった。
彼らは「SECONDE/SECONDE/」と名を変え、ヴィンテージ時計の針を交換するカスタムメイドを考え出し、「既存の時計の1つ、または複数の針を交換する、美的には過激で技術的に無害な時計製造ゲーム」というコンセプトで時計業界に参入。
主に1950〜70年代の主要ブランドの時計を採用して、針交換によって文字盤上のコントラストが印象的な時計を作り出しており、そのプロダクトには素朴な美学とシニカルな感覚が表現されている。
2021年のH.モーザーのエンデバーシリーズでのコラボレーションも、彼のデザインとブランドのミニマルをパロディで表現したことで話題となった。
今回のコラボレーションも多くの時計愛好家を魅了しそうだ。
Louis Erard公式WEBページ:https://www.josawa-watch.com/louis_erard.html
(IKKI)