世界各国のローカルコーヒーの淹れ方と知識を網羅した新視点のコーヒーブック『コーヒープラネット』発売

スペシャルティやサードウェーブだけではもう語り尽くせないコーヒーの世界!

グラフィック社から、世界各国のローカルなコーヒーの飲まれ方にフォーカスし、その歴史と文化の香りに触れる新視点の書籍『コーヒープラネット 知られざる各国のレシピと憩いの文化史』が販売される。

著者3冊めとなるコーヒー本は、ビジュアルも美しい

いまや世界中で愛飲されているコーヒー。スペシャルティコーヒーやサードウェーブ、エスプレッソなどだけでは語り尽くせない、世界各国の魅力的なコーヒーの楽しみ方を、美しい写真とともに紹介する書籍が登場する。

『コーヒープラネット 知られざる各国のレシピと憩いの文化史』の著者ラニ・キングストン氏は、コーヒー、チョコレート、サステイナブル・フードなどを主たるテーマに、ライター、リサーチャー、コンサルタントとして活躍中。食品学と教育学の修士号、映画とテレビ研究の学位、バリスタとパティシエの資格を持つ。

同氏は、長年にわたって世界の多くの国々で暮らし、そして旅しながら、各地のコーヒー文化と伝統を掘り下げてきた。コーヒーに関する3冊めの著書となる本書は、長年の研究成果をまとめ、世界のすばらしいコーヒー文化に敬意を表することを目指している。

人々が愛してやまないコーヒーの魅力に迫る!

文化、歴史、政治の観点で言えば、これまで欧米目線で各国生産のコーヒー豆の品質を批評する観点がメインだったコーヒーの世界に、周縁的な消費スタイルとみられていたローカルなコーヒー文化に脚光を当てることで、楽しいビジュアルブックのスタイルを通じて、コーヒー文化の新たなパラダイムを提示。

同書は、コーヒーをおいしく淹れるための基礎知識はもちろん、国ごとにコーヒーが根付いた文化的背景もじっくり解説。一般的に高品質なコーヒーだけでなく、インスタントコーヒーや、焙煎中に砂糖を添加するトレファクトコーヒーなどもひとつの文化として紹介している。

さらに、日本の喫茶店文化をはじめ、エチオピアのブナ・カラ(スパイス・バター・コーヒー)から、ベトナムのカフェ・スア・チュア(ヨーグルト・コーヒー)、韓国のダルゴナ・コーヒー(泡コーヒー)など、各国で愛されるレシピも多数掲載。現地の味を実際に試してみることができる。

『コーヒープラネット 知られざる各国のレシピと憩いの文化史』は、定価2,970円、B5変形・総264ページとなっている。

コーヒーで巡る世界一周、筆者のオススメは、イタリアのビチェリン(ホットチョコレート&クリーム・コーヒー)と、トルコのテュルク・カフヴェスィ(トルコ・コーヒー)だ。

コーヒープラネット 知られざる各国のレシピと憩いの文化史
著者:ラニ・キングストン
編集:gestalten
公式サイト:http://www.graphicsha.co.jp/detail.html?p=49134

(MK)

※価格はすべて税込