新レーベルが目指したのは、ファッションとスポーツが寸分の狂いもなく、50/50の状態。
1952年に日本で誕生し、当時の最新素材であるナイロンをいち早くスキーウェアに導入したスキーウェアブランドphenix(フェニックス)から、ファッションとスポーツが高次元で融合した新コレクションが誕生。プロジェクトの陣頭指揮を執ったのは、ファッションディレクターの金子恵治氏だ。
ある種の“いなたさ”を追い求めたプロダクト
フェニックスの70年に及ぶブランドの歴史を丁寧に紐解き、現代的に再構築した新レーベル「PHENIX ARCHIVAL RESEARCH(フェニックス アーカイバル リサーチ)」のプロジェクトは、雪山でストレスなく着用できる機能性を備え、なおかつ街中で身につけていて気分が高揚するようなファッション性にも目配せがされていることが大前提となった。
フェニックスの財産である過去の膨大なデザイン資料にあたるなかで、変化の激しいスキー界のトレンドで目に留まったのは、特徴的で興味深いディテールの数々。プロジェクトを推進したファッションディレクターの金子恵治氏は、それらのディテールが醸し出すある種の“いなたさ”に、情緒的な魅力と現代での有効性を感じ取り、プロジェクトの具体的な方向性が決まったという。
テクノロジーが進化することによって失われていく“いなたさ、愛らしさ”のようなものを落とし込んだコレクションを追求して誕生したのが、フェニックス アーカイバル リサーチだ。
ファッション界ではトレンドは螺旋状だといわれている一方、スポーツ界におけるテクノロジーはあくまで直線的だ。本来なら交わるはずのない両者の交差点を模索した結果、どこにもない現代服が完成した。
11月3日(木・祝)より先行販売スタート
金子恵治氏は、セレクトショップ「エディフィス」でバイヤーを務めた後、自身の活動を経て、2015年に「レショップ」を立ち上げる。現在は、ファッションに関しての広く深い知見を武器に、多方面で辣腕を振るっている。
フェニックス アーカイバル リサーチは、11月3日(木・祝)より、L‘ECHOPPE直営店、オンラインサイトで先行販売を開始。一般販売は11月11日(金)よりスタートする。
素材が進化すれば機能も進化し、デザインやディテールはそれに伴い変化していく。つまり、よりシンプルかつソリッドに、未来的なムードをまとっていくことを形にしたフェニックス アーカイバル リサーチ。ブランド名にあるように、“アーカイブからリサーチ”された服は、最もモダンである。
L‘ECHOPPE OFFICIAL SITE:https://lechoppe.jp/
PHENIX ARCHIVAL RESEARCH 特設ページ:https://phenix.jp/2022/10/31/phenix_archival_research/
(MK)
※価格はすべて税込