エチオピア豆の評価ダントツ1位の「ゲシャ」を最高価格で落札。1杯1万円の極上コーヒーが話題に

エチオピアコーヒー生豆専門商社のSelam Store Trading(サラムストアトレーディング)社は、国内ロースター3社と共同でエチオピアコーヒーの最高峰ゲシャビレッジオークションに参加し、歴代過去最高額にて1位のロットを共同落札した。

この落札したオークションロットのコーヒーが、東京都千駄木にある「ignis coffee」で販売中だ。なんと、その価格は1杯1万円にもなる。

歴代過去最高落札額のコーヒーが東京で味わえる

ゲシャビレッジオークションは、2017年にスタートしたアフリカ史上初のコーヒーオークション。

今回、Selam Store Trading社と共同したのは、Acid Coffee Tokyo、ignis coffee、WAVY COFFEE ROASTERSの3社。1位のロットである「Champions Reserve GVA RSV .1」を総価格約464万円にて落札し、歴代過去最高の落札額となった。2021年の1位ロット約165万円($11,938.27)と比較しても3倍近くの価格だ。

今回落札したコーヒーは、希少ロット・イノベーションロットメインのコーヒー屋「ignis coffee」で9月より販売を開始。早速ファンが駆けつけ、この値段にも関わらず好評とのこと。

サンプルチェックから何としても落札したかった品種

Selam Store Trading社は、日本のロースター向けへ生豆の卸販売と、ロースターと生産者を繋ぐプラットフォームとしてWebサイトを運営している。毎年産地ツアー開催やエチオピアオークションロットのサンプルを取り寄せロースターに紹介している。

今回オークションに参加したロースターたちは、サンプルチェックの段階でダントツ評価の高かった1位のロットを何としてでも落札したいという熱意が今回の落札結果に結びついた。

世界で最も珍重されているコーヒー「ゲシャ」

ゲシャ(ゲイシャ、以下:ゲシャ)コーヒーといえば、2004年にパナマにあるラ・エスメラルダ農園が、コーヒーの品評会「ベストオブパナマ」にて優勝したことで世界的に有名になった。

「複雑な花の香りと破裂するような果実味のはなばなしさ」という評価は、コーヒー愛好家をはじめ業界に大きな衝撃が走った。オークションの価格も高く、「ゲシャ」はその名を世界に印象付けた。今では世界で最も珍重されているコーヒーの1つであり、その原種がエチオピアだ。

「Gesha Village Coffee Estate(ゲシャビレッジ)」

エチオピアの最西端にはべンチマジという地名の密集した野生のジャングルがある。この息をのむような風景に約471ヘクタールのゲシャビレッジコーヒー農園がある。10種以上の野生動物が生息し、農園の警護スタッフチームも存在する。

最初はドキュメンタリー映画作成の為にこの地を訪れたエチオピア出身のラヘル夫人と米国出身のアダム氏農園主夫妻。コーヒー産業に対する情熱が、ドキュメンタリー作成のみならず農園を築くまでに導いた。

一から築いた農園はゲシャ発祥の地として、コーヒー産業の創出を支援してきたとともに、世界最高峰のコーヒーを生産し続けている。

エチオピア最高峰のコーヒーを、一度体験してみよう。

ignis coffee
所在地:東京都文京区千駄木3丁目44−11
Instagram:https://www.instagram.com/igniscoffee/

(hachi)