秦の始皇帝陵博物院は、日中国交正常化50周年を記念し、外務省などと協力して、京都、静岡、名古屋、東京の4拠点で展覧会を開催している。
HYLINKグループは、秦の始皇帝陵博物院の監修のもと「兵馬俑NFT」を作成。中国国内に続き、10月18日(火)から日本での販売を開始した。
兵馬俑をモチーフにした「兵馬俑NFT」が日本初上陸
兵馬俑坑は秦の始皇帝陵の東側1.5kmに位置する陪葬墓。発掘された兵馬俑坑は3つあり、坑内には陶俑陶馬8,000点、青銅器40,000余点が眠っていた。
発見された戦馬・戦車・武器も写実性に優れた傑作で、高い歴史的価値を持つ。
1号坑の6,000あまりの武士俑、戦車を引く陶馬は等身大に造られていて、その表情は真に迫り、整然と並ぶ雄姿は見る者を圧倒する迫力がある。
日中国交正常化から50周年を数える3月、展覧会「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」が、3年の準備期間を経て、西安市の友好都市・京都市の京セラ美術館で開催された。
展覧会はその後、静岡・名古屋・東京で開催。春秋戦国時代を描いた人気漫画『キングダム』とコラボレーションした特設コーナーを設置し、多くの若い世代のファンたちの注目も集めている。
そんな兵馬俑をモチーフにした「兵馬俑NFT」が日本に初上陸。秦の始皇帝陵博物院監修のオリジナルNFTとして、10月18日(火)に発売した。
蒹葭十二士の発掘される前の色などを再現
日本初の販売となる「蒹葭十二士(けんかじゅうにし)」とは、秦の始皇帝陵博物院にて、8,000体の兵馬俑から12体を選出したもので、発掘される前の色などを再現した兵士の総称だ。
この十二兵士は、将軍・軍吏・車兵(馬車の騎手)・射手・歩兵・騎兵・老兵・文官という異なる職位を持つとされる。蒹葭十二士は皆、勇ましい表情を浮かべており、千人千様兵馬俑のミニコレクションとも呼ばれる。生き生きとしたミニコレクションは、蒹葭十二士の日常生活・愛憎・恩讐を表現する。
このほかにも、「青銅の冠」と呼ばれる銅馬車デジタル模型、「秦兵馬俑の蒹葭潮団(けんかちょうだん)」「秦風十篇・蒹葭絵巻(けんかえまき)」と複数のNFTシリーズを発売予定。
11月28日(月)~2023年2月5日(日)に開催する「兵馬俑と古代中国~秦漢文明の遺産~」東京展覧会(上野の森美術館)の期間中、中国の伝統文化を最新のマーケティングモデルと連携させ、新たな価値を創造していく。
兵馬俑に埋められていた兵士などの俑は空気に触れると施されていた彩色が失われてしまうため、塗装された本来の姿を見ることができなかった。
「兵馬俑NFT」は、そんな彼らの姿を生き生きと再現。中国が初めて統一国家となった2,200年前の秦の時代に思いを馳せてみよう。
兵馬俑NFT
NFTプラットフォーム Adam byGMO: https://adam.jp/stores/newpicturesculture
(高野晃彰)