<日中国交正常化50周年記念>オペラの代表作『アイーダ』や『メリー・ウィドウ』を新国立劇場にて11月上映

今年の9月、日中国交正常化から50周年を迎えた。これを記念し、日中国交正常化50周年認定事業として「新国立劇場×中国国家大劇院 日中オペラ映像交換上映会」を開催する。

新国立劇場にて11月8日(火)、9日(水)に中国国家大劇院の『メリー・ウィドウ』『アイーダ』を上映し、中国国家大劇院では11月4日(金)、21日(月)に新国立劇場の『チェネレントラ』『カルメン』が上映される。

今回は、日本の新国立劇場で上映される2作『メリー・ウィドウ』『アイーダ』について紹介したい。

世界中から愛されるラブコメディ作品『メリー・ウィドウ』

『メリー・ウィドウ』は、2017年に中国国家大劇院にて収録された舞台を上映。ドイツ語の上演を、日本語の字幕で届ける。

同作は、フランツ・レハール氏の作曲によるウィーン・オペレッタの金字塔。美しい序曲やワルツ、アリア、二重唱などが散りばめられており、フレンチ・カンカンなどの見どころも満載で耳にも目にも楽しい極上のラブコメディだ。

演出・美術・衣裳を手掛けたウーゴ・デ・アナ氏は、ロマンティックなパリの街並みを舞台上に表現。アナ氏自筆のカラフルなテキストやエッフェル塔などが用いられた華やかな舞台装置と衣裳が話題になった。

また、中国語の対話を取り入れることでコメディの要素を強調し、観客を大いに沸かせた。ハンナ役にはイタリアを中心に躍進しているエレーナ・ロッシ氏、ダニロ役にはオーストリアの名バリトンのポール・アルミン・エーデルマン氏が登場。優れた洞察力と音楽への理解で定評のある指揮のトーマス・レスナー氏がオーケストラを率いて美しいワルツを奏でた。

『アイーダ』でグランドオペラの醍醐味を満喫

『アイーダ』は、2015年に中国国家大劇院にて上演されたものを収録。全編イタリア語で、上映時には日本語字幕が付く。

『アイーダ』はヴェルディの代表作であり、歌手、合唱、バレエ、助演が織りなす音と視覚の大スペクタクル。グランドオペラの醍醐味を味わえる作品として、世界中のオペラファンに愛されている。

今回収録された上演は、巨匠ズービン・メータ氏による豊潤な響きと、雄大なスケール感で大いに観客を沸かせた人気作だ。

タイトルロールには世界が誇るアイーダ歌いの和慧(ヘーホイ)氏、そしてラメダス役には世界の主要歌劇場で華々しく活躍するテノールのホルヘ・デ・レオン氏ら豪華な歌手陣が登場。ドラマティックで情熱的なアリアは必聴だ。

中国国家大劇院 オペラ・オン・スクリーン
日時:11月8日(火)18:30開映/レハール『メリー・ウィドウ』(上映前にセレモニーを予定)
11月9日(水)14:00開映/ヴェルディ『アイーダ』
会場:新国立劇場 中劇場
所在地:東京都渋谷区本町1-1-1
入場料:無料(全席自由)
申込URL:https://www.nntt.jac.go.jp/form/opera_on_screen2022/

(IKKI)