モチーフは「スライムで覆われた人」!?話題の新鋭アーティスト・友沢こたおの新作を個展「INSPIRER」にて公開

何が彼女の発想を掻き立て、何が彼女の手を奮い立たせるのか。人物を覆うスライムは何を語り、鑑賞者との間にどんな対話が生まれるのか。

東京・天王洲にある「Tokyo International Gallery(トウキョウインターナショナルギャラリー)」にて、若手アーティスト・友沢こたお氏による新作個展「INSPIRER(インスパイア)」が11月5日(土)から開催される。

友沢こたお氏の個展「INSPIRER」が開催

スライム状の独特な物質で覆われた人物像をキャンバス上に描く友沢こたお氏の作品は、これまで幾多の人々を魅了してきた。「スライムを被る」というモチーフにはオリジナリティがあり、インパクトも抜群。そして何より、作品自体のクオリティーの高さで多くの人々を圧倒し続けている。

生々しく描かれた友沢氏の作品は、全体を臨むとまるで動いているかのような錯覚を覚える。そして作品に近づくほど、油絵具の繊細なタッチが目に焼き付く。絵との距離を模索しながら鑑賞に浸れるのが、彼女の作品の醍醐味だ。

今回の展示では、そんな友沢こたお氏の新作を十数点ほど公開。アーティスト初となる超大作・200号にも挑戦し、鑑賞者を再び「INSPIRER」する。

新進気鋭のアーティスト・友沢こたお氏

あらためて、友沢こたお氏の経歴を紹介しよう。

友沢氏は1999年にフランス・ボルドーで生まれた。その後、東京藝術大学美術学部絵画学科油画専攻で学び、現在は東京藝術大学大学院美術研究科に在学。2019年度久米賞、2021年度上野芸友賞と、早くからさまざまな賞を受賞し注目を集める逸材だ。

前述の通り、彼女の作品の特徴は、スライム状の物質と有機的なモチーフが絡み合う独特な人物画にある。シンプルな構成ながら、物質の質感や透け感、柔らかさのリアルな表現で見る人に強い印象を与えている。

近年は個展「SPIRALE」「Monochrome」「caché」「Pomme dʼamour」、そしてグループ展「Everything but…」を開催。今回の個展も、まだ世に出ていない新作が公開されるとあり、アートファンから熱い注目を集めている。

誰もが想像を絶する友沢こたおの世界。色へのこだわり、影への執着、アーティストの生き様を味わってほしい。

INSPIRER
会場:Tokyo International Gallery
所在地:東京都品川区東品川1-32-8 TERRADA ART COMPLEXⅡ 2F
期間:11月5日(土)~12月17日(土)
※初日17時〜20時にオープニングイベント開催
開廊時間:12時〜18時
休廊日:日曜、月曜、祝日

(IKKI)