英国産スパークリングワインの最高峰醸造所「ナイティンバー」。今年過去最高のブドウ収穫量を予定!

英国産スパークリングワインのパイオニア「ナイティンバー」は、9月29日(木)よりブドウの収穫を開始した。

今年の収穫は、メーカー最大となる325ヘクタールの広大なブドウ畑で行われ、1,600トンを超える収穫量、100万本以上のスパークリングワインの生産を見込む。

英国産スパークリングワインの最高峰

「ナイティンバー」は、英国産スパークリングワインの先駆者として、30年以上にわたり、英国の地で世界最高峰のスパークリングワインをつくることを追求してきた。

英国のスパークリングワインメーカーとして初めて、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの3品種に特化し、そのすべてを自社畑で栽培。丹精込めて育てた100%自社畑のブドウのみを使用し、スパークリングワインをつくる。

オーナーはエリック・ヘレマ氏。醸造責任者は2018年、IWC(インターナショナル・ワイン・チャレンジ)において、女性で初めてというだけでなく、シャンパーニュ地方以外で初のスパークリングワインメーカー・オブ・ザ・イヤーに輝く名誉を得たシェリー・スプリッグス氏だ。

この2人の卓越した専門性と並々ならぬ情熱により、世界的に評価されるワインを生み出している。

31回目の収穫は英国史上過去最高の収穫量を見込む

「ナイティンバー」はウエスト・サセックス州、ハンプシャー州、ケント州に自社所有の合計350ヘクタール、11のブドウ畑を所有し、今年で31回目の収穫を迎えた。

今夏は、猛暑と雨不足というブドウの栽培にとっては厳しい天候だったが、熟練したブドウ畑の専門家が30年の経験を生かしてそれを克服。シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエの収穫を行う。

そうして、ワイン生産者として英国における過去最高の1,600トンを超える収穫量を見込んでおり、100万本を大きく上回るスパークリングワインの生産を予定している。

この生産量は、英国産スパークリングワイン全生産量の10%以上を占める。2026年までには年間200万本の生産を目指すという。

世界的ブランドへの存在感が高まる「ナイティンバー」

昨年の英国産ワインの生産量は890万本。そのうち68%がスパークリングワインだった。英国産ワインの売上は、過去2年間で約70%の増加、販売本数は930万本で、前年比31%増となった。

また、英国内のブドウ栽培面積は3,758ヘクタールで、過去5年間で70%増加している。このような業界の急成長に伴い、収穫はワインメーカーにとって重要な一大イベントとなっている。

そうした中、「ナイティンバー」は昨年、前年比57%増となる過去最高の売上を達成し、生産量の15%を輸出した。北欧・日本・香港・シンガポールにおける「ナイティンバー」ブランドの人気上昇や、ドイツと中国での流通開始により、今後も英国産スパークリングワインのパイオニアとして、世界的にブランドの存在感を高めていくという。

醸造責任者シェリー・スプリッグス氏は、収穫について「35年間この地でブドウを栽培してきた経験から、気候をブドウ栽培に最大限に活かす知見がある。今年は収穫量だけでなく、果実の品質がとても良さそうなので非常に楽しみだ。」と語る。

上品で高貴なスパークリングワインと評判が高い「ナイティンバー」。厳しい今夏の天候を克服した末に生まれるスパークリングワインを心待ちにしたい。

ナイティンバー 公式ウェブサイト:www.nyetimber.jp

(高野晃彰)