岩手発のアウトドアブランドEFRICA(エフリカ)と南部鉄製造メーカー及富(おいとみ)がタッグを組んで開発した、今までになかった2枚組スキレット「オコゼパン」。そしてオコゼの形をした鉄玉が販売中。
岩手県を代表する伝統工芸・南部鉄をアウトドアに取り入れた、重厚で遊び心のある製品だ。
山での安全、祈りを込めた「オコゼ」のモチーフ
マタギは山に入るとき、乾燥させた「オコゼ」を紙に包んで常に持ち歩いていたという。天候が荒れたとき、袖から少し出して山の神に見せると、世の中に自分よりもまだ醜いものがあることを知って機嫌がよくなり、天候が回復すると信じられていた。
このように、オコゼの干物には御守の意味合いがある。オコゼパンにはオコゼをモチーフにしたロゴが入り、鉄玉はオコゼの干物を模している。
組み合わせても使えるスキレット「オコゼパン」
同製品は、2枚のスキレットを重ね合わせることができるその形状から、ダッチオーブンのように炭を上にのせたり、そのまま炭や焚き火の中に豪快に突っ込めるワイルドなアイテム。
お肉をスキレットに乗せたら、もう片方のスキレットで閉じて両面焼き。熱がお肉の中まで通り、ふっくらとおいしく焼ける。
もちろん、それぞれがひとつずつスキレットとして独立して使用できるため、片方でお肉を焼いて、もう片方ではアヒージョといったように分割で使っても良し。焼き面がちょうど食パンサイズなので大きすぎず、小さすぎない絶妙なサイズ感だ。
何を挟んでもオーケー!ロックしない構造
同製品でホットサンドを焼くときは、スキレットの重みでプレスをかけるため程よい圧が掛かる。
挟んだ後にロックしない構造なので、中の具の量に制限がない。分厚いカツや大きなコロッケ、コンビニのから揚げや、チキンを2、3枚挟んでも大丈夫。
また、持ち歩きに便利なデニムきんちゃく袋が付いてくる。
キャンプの御守「オコゼ鉄玉」
オコゼ鉄玉は、マタギたちが御守として持ち歩いたオニオコゼの干物をイメージしている。実物を観察し、リアル半分、干物感半分に仕上げた。自分のオコゼ鉄玉に名前を付けて、キャンプの守り神としていろいろなところに連れて行こう。
鉄分補給だけではない使い方も
同製品を入れてご飯を炊く、またはオコゼを入れたケトルで湯を沸かしコーヒーを飲むなど、本来の鉄分補給としての使い方はもちろん、メスティンやシェラカップのフタの重しとしても使える。
生の鉄なので、炊飯、湯沸かしなど水に入れて使うと簡単に錆びる。洗ったり拭き取ったり、手入れには手間がかかるが、それだけに愛着も湧くだろう。
長く使える南部鉄器で、アウトドアでの調理の幅が広がりそうだ。
オコゼパン:https://efrica.shop/items/62e1afef1d6b102362cccb28
オコゼ鉄玉:https://efrica.shop/items/626e048bf3de5c043077474d
(田原昌)
※価格は全て税込
※いずれも個体差あり