映画『線は、僕を描く』を観た前にも後にも訪れたくなる。
日本美のミュージアムホテル「ホテル雅叙園東京」が、10月1日(土)から11月27日(日)までの期間限定で、映画とのタイアップ企画「線は、僕を描くat百段階段~色彩空間で観る水墨画の世界~」を館内に有する東京都指定有形文化財「百段階段」にて開催している。
映画『線は、僕を描く』の世界観が百段階段に広がる
10月21日(金)より公開される映画『線は、僕を描く』とのタイアップ企画として、文化財建築を舞台に、水墨画の技法をはじめ、さまざまな作品を展示する本企画展。
映画公開に先駆け、劇中に登場する水墨画など、見どころの一部を初公開する。
水墨画の奥深さを知る
墨の濃淡や滲み、かすれなどで表現する水墨画は、その歴史や技法を知ることでより深く愉しむことができる。
本展では、階段廊下に連なる7つの展示会場のうち最初の会場「十畝の間」にて、水墨画になじみのない人にもわかりやすく歴史や道具、技法などを紹介。あわせて、さまざまな技法を用いた作品を展示し、水墨画の奥深さへと引き込む。
映画のワンシーンを体感
映画にも登場する四君子の作品をはじめ、劇中のさまざまな作品を展示。幅5m、高さ2mもの圧巻の大型作品や、横浜流星さん演じる青山霜介が水墨画に魅了され練習に励むアトリエ風景など、映画の世界に没入できる空間を目にできる。
原作の世界と参加型スポットを愉しむ
会場では、原作者である砥上裕將さんによる水墨画とともに、原作に関連する展示を鑑賞可能。エントランスホールでは、主人公の師である水墨画の巨匠・篠田湖山氏が劇中で描いた幅4mにもおよぶ大作が出迎える。
他にも、映画紹介の大型パネルや、水墨画の道具がずらりと並んだアトリエのインスタレーション、短冊に自身のなりたい像を綴り展示する参加型スポットなど、フォトジェニックな展示が多数、用意されている。
かつて昭和の竜宮城と称された文化財「百段階段」の色彩空間と、モノクロが織りなす水墨画作品が創り出す空間美を堪能したい。
線は、僕を描くat百段階段~色彩空間で観る水墨画の世界~
期間:開催中〜11月27日(日)
時間:11時~18時(最終入館17時30分)
会場:ホテル雅叙園東京 東京都指定有形文化財「百段階段」
所在地:東京都目黒区下目黒1-8-1
料金:当日券¥1,200、オンライン限定ペアチケット¥2,300(共に税込)ほか
その他詳細: https://www.hotelgajoen-tokyo.com/100event/senwabokuoegaku
(IKKI)
© 砥上 裕將/講談社 ©2022 映画「線は、僕を描く」製作委員会