日本の地ビール第1号と称されるサンクトガーレンから、表皮の傷やいびつな形のため、一般では売り物にならない梨を活用したビール「和梨のヴァイツェン」のボトルが10月6日(木)に数量限定で発売される。
現在、直営オンラインショップで予約受付中。その他取扱百貨店でも順次販売予定だ。
神奈川の“訳あり梨を活用したビール
近年、多くの梨農家が悩まされている“蜜症”。蜜症は天候不順などで果実内の糖分が偏って透明化してしまう現象のことである。リンゴにあると喜ばれる蜜だが、梨に発生すると特有の食感が失われるため一般販売は難しい。
だが蜜症の梨は食感が悪くても食用としては問題ない。そこで神奈川県の関係者より相談を受け開発したのが同商品「和梨のヴァイツェン」だ。
その他にも風に揺られ枝と擦れて傷や割れがあったり、色や形(サイズ)にバラつきがあるなど、通常品としては売り物にならない梨を買い取って活用した。
傷オレンジや傷リンゴを使った商品も扱う「サンクトガーレン」
「サンクトガーレン」は、梨だけではなく、傷オレンジを使ったビール「湘南ゴールド」、傷リンゴを使ったビール「アップルシナモンエール」など、1年を通じて様々な傷あり果実を使ったフルーツビールを製造販売している。
これらのビールは香料などに頼らず果物本来の香りや味わいを引き出すため、果物をたっぷりと贅沢に使う。通常より安く仕入れられ、傷などの“訳あり”果物の活用は、原材料のコストを抑えることにつながる。
フルーティーで瑞々しい梨の味わいが魅力
「和梨のヴァイツェン」は小麦麦芽を主原料としたフルーティーなヴァイツェンというスタイルをベースにしたもの。梨は細切れにしたもの、ペーストに加工したもの、ジュースに加工したものを3段階に分けて加えている。
ビール特有の苦みはほとんどなく、梨の甘い香りと瑞々しい風味をギュッと閉じ込めたフルーティーな味わいに仕上がった。
なお「和梨のヴァイツェン」は、日本の酒税法で認められている以上の量の果物を使用しており、表記は“発泡酒”となる。しかし麦芽率は50%以上のため税率はビールと同じとなり、税率を抑えるため麦芽率を低くした「節税型発泡酒」とは一線を画している。
現在、本厚木駅北口すぐの直営タップルームと、10月16日(日)まで横浜赤レンガ倉庫で開催中の「横浜オクトーバーフェスト」で樽生を先行提供中。一足先に楽しみたい方はこちらに足を運んでみよう。
和梨のヴァイツェン
希望小売価格:506円(税込)
発売日:10月6日(木)数量限定発売
容量:330ml
販売店:東武百貨店 池袋店、東急百貨店 吉祥寺店、大阪高島屋
※他の販売店は公式サイトにて随時更新
直営オンラインショップ:https://www.sanktgallenbrewery.com/pear/
サンクトガーレン タップルーム
所在地:神奈川県厚木市中町2-2-1 本厚木ミロード2 1階(本厚木駅北口すぐ)
営業時間:日~木11:00~22:00、金・土・祝前日11:00~23:00
公式サイト:https://www.sanktgallenbrewery.com/taproom/
(akihiro takeji)