飛騨の山岳風景。国産家具のHIDA 東京ミッドタウン店にて開催する林雅之氏 写真展「山観山歩」

写真家の林雅之氏が日本各地の山々や飛騨の森で撮影した写真を紹介する作品展「山観山歩(さんかんさんぽ)」を、10月14日(金)よりHIDA東京ミッドタウン店で開催し、同時に作品も販売する。

店内では作品を、飛騨の家具、国産家具のHIDAの家具とのコーディネートで展示し、暮らしの中でのアートの楽しみ方を提案。上質な家具とセットでお気に入りを見つけよう。

飛騨高山より黎明の乗鞍岳 Photo: Masayuki Hayashi

飛騨高山より黎明の乗鞍岳 Photo: Masayuki Hayashi

写真家・林雅之氏が表現する山の風景

プロダクトや空間などコマーシャルの分野でも幅広く活躍する林氏は、オフになると都会の喧騒を避けるように山に入り、そこに拡がる自然の営みをカメラで捉え続けてきた。

同展では山肌を登る雲、樹林に差し込む陽の光など、林氏自身が山を歩き、山を観るなかで写し出された、日常では体感することのない独自の世界を楽しめる。

林 雅之氏

林 雅之氏

二眼レフカメラが捉える自然界のドラマ

林氏が主に撮影に使用したのは、30年来愛用している二眼レフカメラのローライフレックス。そこにモノクロームのフィルムを詰め、首から下げて山に入るのが林氏のお決まりのスタイル。

「決して楽ではない山歩きという行為のなか、無心の状態に追い込まれると、不思議と精神が解放される」と林氏は言う。そんな中、山中で日々繰り返されている自然界のドラマに素直にカメラを向け、スナップすることで誕生したのが今回の作品群だ。

HIDAゆかりの奥飛騨の原生林を撮り下ろし

作品に登場するのは富士山をはじめ穂高岳や乗鞍岳など日本アルプスの山々から、近郊の低山まで多岐にわたるが、なかでも注目したいのが今回の展示のために撮り下ろした奥飛騨の原生林の作品。「森と歩む」を大切な価値観として家具づくりを行うHIDAのルーツである飛騨の森に、林氏のレンズが迫る。

TAKT PROJECTのデザインによるこだわりの額装

撮影の仕事を通じてプロダクトデザインに精通している林氏にとって、額をどのように仕上げるかは重要な問題だった。交流のあるTAKT PROJECTの吉泉聡氏にデザインを依頼し制作したのが今回の額装で、細部まで計算された意匠は、シンプルでありながら心地よい緊張感をつくり出す。構造上ギリギリの細さのフレームは、高い木工加工技術を有するHIDAが制作を担うことで実現した。

TAKT PROJECTのデザインによるオリジナルの額装 Photo: Masayuki Hayashi

TAKT PROJECTのデザインによるオリジナルの額装 Photo: Masayuki Hayashi

額はビーチ材をステインで仕上げたブラック仕様と、ビーチ材をソープフィニッシュで仕上げた2種類だ。

林 雅之 / Masayuki Hayashi

写真家、林 雅之氏は、東海大学教養学部在学中より写真を始め、フリーランスとして現在に至る。プロダクトや家具などのスチルライフを中心に撮影を行うと同時に作品制作活動を行う。

同展での作家在店日は10月14日(金)・15日(土)・22日(土)・29日(土)、11月3日(木・祝)・5日(土)・6日(日)(最終日)。いずれも午後からの在店となる。飛騨の山岳風景と、飛騨の家具の調和を楽しみたい。

山観山歩(さんかんさんぽ)
開催日時:10月14日(金)~11月6日(日)
時間:11:00〜20:00(会期中無休)
会場:HIDA 東京ミッドタウン店
所在地:東京都港区赤坂9-7-3 E0301 東京ミッドタウンガレリア3F
入場料:無料
HIDA:https://hidasangyo.com

(hachi)