東京二期会では、国際的アート集団チームラボがセノグラフィーを手掛けた、ジャコモ・プッチーニ作曲のオペラ『トゥーランドット』を、2023年2月23日(木・祝)から26日(日)まで東京文化会館大ホールにて上演。
10月1日(土)より、同公演のチケットの一般発売を開始する。
これまでのオペラの概念を超える『トゥーランドット』
同公演の演出は、日本初登場となるイングリッシュ・ナショナル・オペラの前支配人ダニエル・クレーマーさん。
チームラボと5年の構想期間をかけて創りあげたその舞台は、彼の大胆な解釈をもとに、チームラボによる光の立体的な彫刻で没入的な劇場空間に構築され、これまでの「オペラ」の概念を超える、最先端の総合芸術『トゥーランドット』が誕生。スイスのジュネーヴ大劇場で上演されたワールドプレミエは、驚きと賞賛で迎えられた。
また版は、より登場人物の心理描写に重きを置いているとされる、ルチアーノ・ベリオ氏による第3幕補作版が使用されている。
小澤征爾さんの薫陶を受けたベネズエラの俊才が登場
同公演の指揮は、ベネズエラのエル・システマ出身で、ベルリン州立歌劇場、パリ・オペラ座等、国際的に第一線で活躍するディエゴ・マテウスさん。世界的指揮者小澤征爾さんからも信頼の厚い彼は、国内ではサイトウ・キネン・オーケストラを度々指揮するほか、NHK交響楽団、読売日本交響楽団との共演でも好評を博し、来年には小澤征爾音楽塾初代首席指揮者に就任することも決定している。
今回は、小澤征爾さんが創立した新日本フィルハーモニー交響楽団とともに、東京二期会公演に初登場を果たす。
また、キャストには、タイトルロールのトゥーランドット姫に田崎尚美さんと土屋優子さん、王子カラフに樋口達哉さんと城宏憲さん、リューに竹多倫子さんと谷原めぐみさんといった、今まさに旬を迎えている実力派がダブルキャストで揃う。
圧倒的なスケールで描かれるプッチーニの遺作
東京二期会では、2021年から3か年のオペラ公演を「二期会創立70周年記念公演」としてシリーズ化。その中で、モーツァルト『魔笛』、ヴェルディ『ファルスタッフ』など、名作として残る大作曲家の「最後のオペラ」を続けて上演してきた。
そして、来たる2023年に贈るのが、プッチーニの遺作『トゥーランドット』。架空の古代中国王朝を舞台に、それまでのプッチーニ作品にはないほどの圧倒的なスケールで描かれた物語だ。
今回は、ジュネーヴ大劇場との共同制作により、二期会史上最大級のプロダクションが実現。ジュネーヴでのワールドプレミエよりもさらに進化と深化を重ねた「東京プレミエ」をめざす。
この世界最先端の『トゥーランドット』で今までにない感動を。
プッチーニ『トゥーランドット』新制作
会期:2023年2月23日(木・祝)〜26日(日)
会場:東京文化会館 大ホール
所在地:東京都台東区上野公園5-45
チケット発売日:10月1日(土)~
チケット料金(全席指定・税込):S 22,000円、A 18,000円、B 14,000円、C 10,000円、D 6,000円、E 2,000円
詳細、予約:http://www.nikikai.net/lineup/turandot2023/index.html
(田原昌)