誰でもダウンロードできる!所有者が書き換えられる、チームラボのNFTアート作品「Matter is Void」

チームラボが展開する、新しいアートの形。

アート集団チームラボは、7つのNFT作品『Matter is Void』を、ペースギャラリーのNFTプラットフォーム「Pace Verso(ペース・バーソ)」より発表。10月19日(水)11時(米国東部標準時)から販売を開始する。

今回、購入できる作品は7つだが、10月12日(水)からは作品自体を誰でもダウンロードすることができる。また、作品の“言葉”は、NFT所有者が随時書き換え可能というユニークな試みだ。

チームラボ《Matter is Void - Black in White》©チームラボ

チームラボ《Matter is Void – Black in White》©チームラボ

パリ開催のアートフェアで展示される『Matter is Void』

『Matter is Void』は、アート・バーゼルがパリで初めて開催するアートフェア「Paris+ par Art Basel」にて、10月20日(木)から10月23日(日)まで展示される。また、販売に先駆けて、7作品のうち1作品は文字が書き換えられ、ニューヨーク市のタイムズ・スクエアはじめ、街中の複数の巨大ビルボードで公開される。

販売は7作品のみだが、ダウンロードは誰でも可能に

同プロジェクトは、「Matter is Void」=(物質は空虚)と書かれた7つのNFT作品で構成。7作品それぞれ購入可能なNFTは1つだが、NFTを所有しているか所有していないかに関わらず、作品自体は誰でもダウンロードし所有することができる。

つまり、NFTによって作品の唯一性は付与されず、NFTの所有の有無にかかわらず、ダウンロードされた作品は全て本物となる。

自由に書き換えられ、新たな作品に変化していくアート

現時点で作品には、チームラボによって「Matter is Void」と書かれている。しかし、この作品のNFT所有者は、作品内の言葉を自由に書き換えることができる。

この変更は、世界中の人がダウンロードして所有している全ての作品に反映され、その言葉に書き変わる。

そして、NFT所有者の言葉により、作品の価値が変化するだけでなく、その言葉に価値があれば、作品を所有する人は増える。もしその言葉に価値がないと判断されれば、作品を飾る人は少なくなるだろう。

多くの人が見ている作品を書き変える価値は高いかもしれないが、誰も表示していない作品を書き変える価値は低くなるかもしれない。すなわち、NFT所有者の言葉によって、この作品のNFTの価値も変化していく。

書き換えられた作品は、同じ文字でも異なる表現に

また、NFT所有者が他の言葉に書き換えた後、ふたたび“Matter is Void”に言葉を戻したとしても、文字は異なる表現で書かれる。つまり、例え同じ文字列を書いても、一度変更されてしまうと二度と同じ状態で見ることはできない仕組みだ。

所有者の言葉が新たな価値を生み、他のユーザーはその変化を楽しめるというアートの形。NFTアートの新しい楽しみ方を発見しよう。

Matter is Void:https://www.teamlab.art/jp/e/matterisvoid/
作品ダウンロード:https://www.teamlab.art/matter-is-void-owner/download/※10月12日(水)より

(hachi)