海外からも注目される日本の盆栽。その醍醐味は奥が深く、敷居が高いイメージもあるが、難しい知識や技術は不要だ。
今回、ブロックチェーン証明付き高級盆栽のオーナーになれるNFTプロジェクト「THE BONSAI」がスタートした。公式Twitterで年内に販売予定のNFTの情報や生産者や産地の様子を発信している。
プロジェクトには香川県高松市鬼無町で100年以上続く老舗盆栽園・北谷養盛園の参加が決定。高松市内、他の盆栽園にも参加を呼びかけていく。
普段はデジタルで楽しみ、たまに自分の盆栽を観に行く
「THE BONSAI」は本物の高級盆栽のオーナーになれるNFT。管理はそのままプロに任せるので、だれでも安心して盆栽のオーナーになれる。
実は、昔から盆栽界には自分の盆栽を生産者に預けたままにする「あずけ盆栽」という楽しみ方があった。「THE BONSAI」は、この贅沢な大人の遊びをNFTを使いデジタル化した。年に数回、自分の盆栽を見に行く旅は贅沢な時間になるはず。普段はSNSやDiscord(コミュニティ)で自分の盆栽に触れることができる。
同サービスは、一人で所有できるタイプから開始。ニーズを踏まえ、複数人で所有するタイプも登場する。
1本の盆栽を一人で所有するタイプ
成長が期待できる黒松、五葉松、赤松などの高級盆栽を対象とした、1本の盆栽を一人で所有するタイプでは、基本は1年、2年などの所有期間を設ける。NFTホルダーにはTwitterのヘッダー画像等にも使える特別なNFTをプレゼント予定。また期間内であれば転売も可能だ。価格は年間0.5ETH(イーサリアム)〜。
1本の盆栽を複数人で所有するタイプ
盆栽園の看板木といえる黒松、五葉松などを対象とした、1本の盆栽を複数人で所有するタイプでは、盆栽園の看板木と言える超高級盆栽のオーナーになれる。こちらも転売が可能。生産者がさらに盆栽を良くして展覧会に出品するなどの目的を設定したクラウドファンディングにも近い。
実際はユーザーの声を聴きながら柔軟にサービスを設計していく予定だ。盆栽の価値が高まれば、NFTの2次流通での取引増も期待できる。
香川県高松市の老舗盆栽園「北谷養盛園」
初代が瀬戸内の島々から「山採り」した樹齢100年以上と推定される貴重な黒松が400~500本ある。現在の園主は4代目、100年以上盆栽の技が受け継がれている老舗盆栽園だ。
すべての盆栽にはNFT(デジタル証明書)が付く
「THE BONSAI」に登場するすべての本物の盆栽にはNFTが発行され、作品に関わるさまざまな情報が記録される。アート作品の真正性の担保を目的にスタートバーン社が開発した「Startrail PORT」のNFCタグを利用し、本物の盆栽とNFTを紐付ける。web環境があれば誰でもNFTに記録されている情報を閲覧することができる。
デジタルデータに資産価値をつけることができ、新たな分野での活用が期待されているNFTは、実際に国内の大手企業も続々とその分野への参入を始めている。
実際にこういったサービスを利用することで、NFTや盆栽をもっと身近に感じられそうだ。
公式Twitter(@THEBONSAI_nft):https://twitter.com/THEBONSAI_nft
北谷養盛園
所在地:香川県高松市鬼無町藤井36-1
YouTube「4代目盆栽枯らさない塾」:https://www.youtube.com/channel/UCYQHnD7cuwC5RZ2PqiLpMuw/
(hachi)
※価格は変更の可能性がある