当時の熱が伝わる一冊!数々の貴重なレース写真で魅せる写真集『フェアレディZ 1973』

過去の貴重なレース写真が掲載されている写真集「三栄フォトアーカイブス」の第12弾は、GTレースなどを駆け抜けてきたフェアレディZをテーマとした『フェアレディZ 1973』。

同号は9月16日(金)より販売中、ファンにはたまらない一冊だ。

1973年、LY24エンジン搭載の240ZRが出陣

同号には写真ギャラリーだけでなく、当時のレース内容がわかる記事なども掲載。充実の内容だ。

当時のレースの様子が伝わる内容

今回の刊行テーマはフェアレディZ。同車は1969年の発表翌年からレースデビューすると、GTレースをはじめとしたさまざまなカテゴリーで瞬く間に力を発揮し、セリカ、RX-3、GT-Rなどライバル車両と鎬を削った。

デビューから4年目となる1973年には、日産が特別仕様エンジン「LY24」を搭載した「240ZR」を投入し、さらなる活躍を目指す。

そんなZが駆け抜けた1973年シーズンの写真ギャラリーをはじめ、モータースポーツ専門誌『オートスポーツ』から、当時のレース内容を伝えるレポート記事、諸元表、透視図などを抜粋して再録している。

プロローグには以下のように書かれている。

「(前略)月のレース・ド・ニッポンには鈴木誠一/寺西孝利、歳森康師/星野一義が乗る2台の240ZRが2座席スポーツカー勢と同じRクラスに出場した。この240ZRはカムカバーに「R390」と記したクロスフローヘッドのLY24を搭載し、燃料タンクを120ℓに変更したマシンだった。このLY24は電子燃料噴射仕様であり250馬力、25.5kg-mのトルクを出していた。

このエンジン自体は、当時日産の主力ラリー車である240Zに搭載する目的で開発、レース・ド・ニッポンと5月の鈴鹿1000キロに出場することで約2000キロの走行テストを行なう予定だった。また240Zも排気量を2.6ℓにアップする予定がありLY24搭載はそのテストでもあった。レース・ド・ニッポンでは星野/歳森組が2位、鈴木/寺西組が3位となった(後略)」

なお現在、発売記念セール中につき、同号を期間限定の特別価格にて販売中だ。

当時の人々が240ZRに注目する様子や、レースの熱さも感じられる内容だ。フェアレディZの勇姿が惜しみなく掲載されている、貴重な一冊を手に入れよう。

三栄フォトアーカイブス Vol.12 フェアレディZ 1973
発売日:販売中
総頁数:292ページ
定価:電子書籍 2,500円、オンデマンド印刷版 6,010円(いずれも税込)
電子書籍:https://www.as-books.jp/books/?no=160
オンデマンド印刷版:https://sanei-web-shop.jp/products/list.php?category_id=744

(田原昌)