日本の“侘び寂び”や“禅の思想”を取り入れた新たな鉢ブランド「QUTOTEN.(句読点)」に注目

植木鉢をはじめ、盆栽や多肉・塊根植物などから余白のある暮らしの楽しさを届けてくれる、Entame(エンタメ)社がリリースした鉢ブランド「QUTOTEN.(句読点)」。

同ブランド第一弾の作品として、植木鉢「利休 -RIKYU」「円 -MADOKA-」を販売中だ。

生活における余白を生み出す

「句読点」には、文章においてリズムや呼吸を生み出す役割がある。同じように、植物や盆栽にも生活にゆとりを生み出す力がある。

現代社会の中で、生活の中に余白をつくることは簡単そうで実は難しいもの。Entame社は、ほんのちょっとの一休みや息継ぎは、人々が生きていく中でとても重要なことであると考えている。

「侘び」とはつつましく、質素なものにこそ趣があると感じる心のこと。その一方で「寂び」とは、時間の経過によって表れる美しさを指す。

「QUTOTEN.」は、このような世界観の鉢を窯元や作家と共同開発。侘び寂びや禅の思想を取り入れたJAPANブランドとして国境を超え、まずはアジア圏から、そしてゆくゆくは世界から愛される唯一無二の鉢ブランドを目指して展開していくという

作品の特徴とこだわり

「QUTOTEN.」では、「植物を第一に考える」「美しく、機能的である」「目立つのではなく、溶け込む」「すべてを語らず、受け手に委ねる」「無駄を取り入れてみる」「まずは自分たちが楽しむ」という6つの哲学をもとに、窯元や作家と共同で植木鉢を製作している。

利休 -RIKYU-

侘び茶の文化を大成させた茶聖・千利休は、茶の湯にふさわしい抹茶碗を京の職人と共に生み出したといわれている。

「利休 -RIKYU-」は、利休形と呼ばれる抹茶碗から着想を得た植木鉢。主張しすぎず、自然と生活に溶け込む“侘び寂び“の存在感を目指している。

同ブランドの哲学のひとつである「目立つのではなく、溶け込む。」をもっとも満たすのが、このモデルだ。

円 -MADOKA-

自然の美しさは、曲線にある。水の波紋、川の流れ、木が枝分かれするさま、貝の螺旋模様。これらの自然界に潜む曲線は、ただ美しいだけでなく、長い年月のなかで試され、洗練されてきた強さを持っている。

「QUTOTEN.」の哲学のひとつである「美しく、機能的である。」をもっとも満たすのが、このモデル「円 -MADOKA-」だ。

秋の夜長、“侘び寂び”の思いを感じてみたい。

QUTOTEN. オンラインショップ:https://shop.qutoten.jp/
Entame:https://en-tame.jp/

(suzuki)