大竹伸朗氏の作品500点を展示!「大竹伸朗展」が東京国立近代美術館で11月に開催

現代日本を代表するアーティスト・大竹伸朗氏の40年以上におよぶ創作活動の変遷を、約500点の作品を通し体感したい。

東京国立近代美術館が11月1日(火)から翌2023年2月5日(日)まで開催する「大竹伸朗展」を紹介する。

11月から「大竹伸朗展」が東京国立近代美術館で開催

大竹伸朗氏は、1980年代初めに華々しくデビューして以来、絵画、版画、素描、彫刻、映像、絵本、音、エッセイ、インスタレーション、巨大な建造物に至るまで、猛々しい創作意欲でおびただしい数の仕事を手掛け、トップランナーであり続けてきた多才な人物だ。

近年ではドクメンタ(2012年)とヴェネチア・ビエンナーレ(2013年)の二大国際展に参加するなど、現代日本を代表するアーティストとして海外でも評価を獲得。また国内でも「東京2020 公式アートポスター展」への参加、国指定重要文化財「道後温泉本館」の保存修理工事現場を覆う巨大なテント幕作品「熱景/NETSU-KEI」の公開など、精力的に活動を続けている。

《ミスター・ピーナッツ》 1978-81年 91×72.5cm 個人蔵

《ミスター・ピーナッツ》 1978-81年 91×72.5cm 個人蔵

《憶景 14》 2018年 153×133×9.2cm

《憶景 14》 2018年 153×133×9.2cm

《4 つのチャンス》 1984年 162×162cm

《4つのチャンス》 1984年 162×162cm

《時憶 フィードバック》 2015年 42×42×96cm

《時憶 フィードバック》 2015年 42×42×96cm

《ひねもす叫び 新宿/新潟/熊本》 1999年 46.1×70.2cm

《ひねもす叫び 新宿/新潟/熊本》 1999年 46.1×70.2cm

7つのテーマで作品世界を体感できる

今年で開館70周年を迎える東京国立近代美術館で開催される大竹伸朗氏の回顧展は、2006年に東京都現代美術館で開催された「全景1955–2006」以来となる大きな規模のもの。

1982年の大竹氏の初個展から40周年となる今年、半世紀近くにおよぶ創作活動を一挙に紹介。国際展に出品した作品を含むおよそ500点を、「自/他」「記憶」「時間」「移行」「夢/網膜」「層」「音」の7つのテーマに基づき展示する。

ゆるやかにつながるテーマで、時代順にこだわることなく大竹氏の作品世界に没入し、その創作のエネルギーを体感したい。

本展のために製作されたニューグッズも多数登場

スナックの看板をモチーフにした代表作「ニューシャネル」(1998年)をはじめとした「大竹文字」Tシャツなどで人気を博す大竹伸朗氏のグッズ。今回は、本展開催にあわせて製作された展覧会オリジナルのニューグッズも続々登場する。

あらゆる素材、あらゆるイメージ、あらゆる方法。展示会では大竹氏が「既にそこにあるもの」と呼ぶテーマのもと、半世紀近く持続してきた制作の軌跡を辿る。

大竹氏自身の強烈な個性でできた脳内をめぐるような、特別な機会となることは間違いない。

大竹伸朗展
会期:11月1日(火)〜2023年2月5日(日)
会場:東京国立近代美術館1F 企画展ギャラリー、2F ギャラリー4
開館時間:10時〜17時(金・土曜は20時まで)※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし1月2日、1月9日は開館)、年末年始(12月28 日〜1月1日)、1月10日
所在地:東京都千代田区北の丸公園3-1

東京国立近代美術館 公式WEBサイト:https://www.momat.go.jp

(IKKI)