テクノロジーがわかると、クルマはもっと面白い!
自動車の技術を写真と図解で詳解する『MotorFan illustrated(モーターファン・イラストレーテッド)』(以下、MFi)191号の特集は「トヨタのハイブリッドテクノロジー」。第2特集は「内燃機関+水素という選択肢」を展開している。
「ハイブリッド」という言葉を世界中に広めたトヨタ
同誌の189号「CO2」と190号「エンジンはなくならない」では、電気自動車で環境問題をすべて解決するという方策には無理がある、と解説してきた。
使用過程のみならず、クルマを動かすためのエネルギー調達や生産を含める必要があり、それらを考え合わせるとハイブリッドパワートレインは現状の決定解のひとつである。
最新191号では、「ハイブリッド」という言葉を世界中に広めた立役者・トヨタのハイブリッドテクノロジーを解説。トヨタ・ハイブリッド・システムの接頭語である“THS”は、シリーズ式やパラレル式といった機構区分けのいずれにも完全合致しない、非常に独創的な構造を持っている。
同誌の「トヨタのハイブリッドテクノロジー」特集では、なぜトヨタのハイブリッドシステムが多くのフォロワーを生み出しながら、なお第一線で活躍し続ける最強のシステムなのか、Bセグメントから大型SUVまで展開しているバリエーションはそれぞれどのような特徴を持つのかを考察。
新型クラウンにも搭載された1モーターハイブリッドシステムは、これまでの2モータースプリット式とはどのように違うのかなどを考える。
また、非常にワイドレンジで展開されるトヨタのハイブリッドシステムの始祖は1997年の初代プリウスだが、そこからいかにTHSはラインナップを増やしてきたのか、トピックとなる出来事を辿っている。
「もっと大きなクルマを動かしたい」「高速巡航時でも高効率を図りたい」「シンプルなシステムとしてさらに普及させたい」など、多くのニーズがある中で、トヨタはその都度新システムを開発して新商品を市場に投入。
「ライトサイジング」「ハイブリッド専用エンジン」「前後独立制御AWD」そして「モーターの多段化駆動」など、現在でもなお注目される技術が、すでにTHSのラインナップに含まれていたことに驚く。
クラウンの完全新設計ハイブリッドトランスアクスルとは
話題沸騰の新型クラウン(クロスオーバー)RSグレードに搭載されるパワートレイン。
この完全新設計ハイブリッドトランスアクスルについて、多くのメディアに先駆けてMFiがBluE Nexusへ独占取材を敢行。
撮り下ろしの製品写真とともに、「なぜ1モーターなのか」「従来の2モータースプリット式とは何を異らせているのか」などを詳しく解説している。
世界的な環境問題の解決法として期待を集める“電気自動車”。そのメリットとデメリットを考えつつ、同誌でトヨタが推し進めるトヨタハイブリッドシステム(THS)の独自性をあらゆる角度から検証したい。
モーターファン・イラストレーテッド
Vol.191 TOYOTAのハイブリットテクノロジー
定価:1,760円(税込)
三栄公式ウェブ:https://www.sun-a.com/magazine/detail.php?pid=12466
(MK)