副原料に奄美の素材を使用、奄美大島の醸造所「AMAMI BREWERY」からクラフトビールが初出荷!

この7月、世界自然遺産に登録された鹿児島県の奄美大島に、奄美群島初となるクラフトビール醸造所「AMAMI BREWERY(奄美ブリュワリー)」が開業した。8月2日(火)~8月3日(水)には、初醸造初出荷試飲会イベントを行う。

クラフトビールで奄美群島の素材をアピール

同ブリュワリーでは、奄美で奄美の人が作る奄美の素材を使用した、MADE IN AMAMIのオンリーワンのクラフトビールを提供する。

クラフトビールに奄美の素材を副原料として使うことで、飲んだ人は、その素材にふれることになる。こうした考えから、同ブリュワリーでは、奄美群島内の12市町村の特産品などを使用したクラフトビールを作り、その素材自体の良さをアピールしていくことでビールも売れ、素材自体も売れるという相乗効果をめざす。

また、醸造時に発生する麦芽カスを廃棄せず、全量を島豚の飼料として使用するなど、SDGsの取り組みも行っている。

できたてのビールが楽しめるスペースも用意

同ブリュワリーには、できたての「生」を味わえる飲食スペースやボトルショップ(酒屋兼土産品店)を併設。醸造所、飲食スペース、ボトルショップの総称は、「AMAMI BEER HALL」だ。

50席の飲食スペースには10連式タップが設置されたカウンターがあり、島の素材を使った料理も堪能できる。

個性豊かな4種類のクラフトビールを味わう

8月には、4種類の「AMAMI BREWERY」発クラフトビールが味わえる。それぞれの味わいを紹介しよう。

フルーティーな「島ばななヴァイツェン」

奄美大島産の島ばななを使用。フルーティーなバナナ風味がありながらも、甘味はおさえられているため、食事やデザートにも合わせやすい。

さっぱりとした「長命草ペールエール」

奄美大島産の長命草の葉をフレッシュな状態で使用。程よいさっぱりとした苦みと、アメリカンホップの苦みがフレッシュハーブのような香りとうまくマッチしている。

切れ味のある「純黒糖闘牛ブラウンエール」

「幻の黒糖」とも言われている、徳之島の徳南製糖の純黒糖としょうがを使用。食事との相性を考えて、ブラウンエールというコクがありながらも切れ味のあるビールに仕上げた。

飲む温度帯で味わいが変わり、冷たい状態ではしょうがの味、時間が経つと黒糖の味わいが感じられる。

みかんを使った「ソルティーシークニンサワーエール」

徳之島に自生するみかん「シークニン」に、奄美大島の海の塩を使用。

シークニンの皮の部分には、抗がん、血糖値・血圧降下に効果があるとされる「ノビレチン」「タンゲレチン」と、抗アレルギー作用があるとされる「ヘスペリジン」を含有している。

7月末には第1回目の醸造分が完成予定。8月より順次販売を開始し、今秋にグランドオープン予定だ。

また、初醸造・初出荷記念として、8月2日(火)、8月3日(水)の2日間、各日20時~22時に、初めて醸造した第1号のクラフトビールをふるまうオープニングイベントを開催する。

この夏、奄美の魅力が詰まったクラフトビールを一度試してみては。

AMAMI BEER HALL
所在地:鹿児島県奄美市名瀬港町1-2 松第2ビル1階
インスタグラム:https://www.instagram.com/amamibeerhall/
AMAMI BEER SHOP:https://amamibeer.com

(田原昌)