丼ものも映える。有田焼ブランド深川製磁と作った茅乃舎の「しのぎ深丼」

7月25日(月)、「茅乃舎ノ道具」シリーズの一つとして、茅乃舎(かやのや)オリジナルの深川製磁製の丼「【茅乃舎ノ道具】深川製磁製しのぎ深丼 瑠璃/青磁」が発売される。

使い勝手がよく、和食・洋食どちらにもなじむデザインだ。

モノづくりに対する情熱と使いやすさを追求した逸品

「茅乃舎ノ道具」は、伝統を日々の暮らしに取り入れ、その価値を伝えていくことを目的として展開している。

今回、茅乃舎の思いや姿勢に共感した深川製磁が、素材や質感、使いやすさに徹底的にこだわった丼を特別に作った。

優しさを感じるデザインで美味しくみせる丼

「うどんや玉子丼など、いつもの献立がおいしく映える丼があったなら。」そんな想いから、幾度も試作を重ねて、このしのぎ深丼が完成した。

しのぎ深丼の「しのぎ」とは、側面をヘラなどで削り取ることによってできる、刀の鎬(しのぎ)のような鋭い稜線文様のこと。深く削って稜線に高さが出るほど、釉だまりによる色の濃淡が出やすくなる。

「丼を手で包み込んだ時、ほっとひと息温かい気持ちになってほしい」という、深川製磁のデザイナーである深川篤さんの優しい気持ちが伝わるデザインや、今回茅乃舎のために特別に調合した釉薬等、深川製磁の技術力とモノづくりに対する熱い想いが詰まった器だ。

世界を魅了する「深川製磁」の陶磁器

1650年頃から佐賀県有田町で窯焚き業を営み、1894年に深川忠次によって設立された深川製磁は、1900年のパリ万博にて金碑を受賞する等の輝かしい歴史を持つ。その独自のスタイルは「深川様式」と呼ばれ、世界の陶磁器愛好家の垂涎の的となった。

また、宮内庁御用達であり、艶やかな質感や「フカガワブルー」と呼ばれる、透き通るような青色の染付と赤絵を特徴とする窯元だ。世界でも稀有な、一貫して自社で手掛ける窯元として、確かなモノづくりと有田焼の歴史を継承している。

料理を引き立てる透明度の高い「白磁」

きめ細かな陶土を練り上げ、一般よりも50~100℃高い1350℃で還元焼成することで生み出される透明度の高い白が、日常の献立を美しく引き立てる。

また、直径は控えめで深みを持たせた丼は、程よい重みとしのぎ彫りの凹凸で持ちやすく、熱い汁物も安心。和食・洋食どちらにもなじむ佇まい。

カラーは「瑠璃」と有田の伝統色「青磁」の2色

丼外側の釉薬は、茅乃舎のブランドカラーである「鉄紺色」を想起させる、茅乃舎特注の「瑠璃」。そして江戸時代から有田の地に受け継がれる「青磁」の2色から選べる。

とろみのある自社配合の釉薬がしのぎ模様のくぼみに程よくたまり、艶感と深みどちらの質感も楽しめる。

手になじむ形と程よい重み、安定感のあるデザインは、日々の食卓に彩りを添えてくれるだろう。

【茅乃舎ノ道具】深川製磁製しのぎ深丼 瑠璃/青磁
価格:各6,600円(税込)
サイズ:径15.3㎝×高さ9.9㎝
重量:約500g
販売:Web/通販 https://www.kubara.jp/kayanoya/dougu/dougu/

(田原昌)