町田市立国際版画美術館で銅版画家・長谷川潔氏「1891-1980展―日常にひそむ神秘―」を開催

パリで創作活動をして高い評価を得た、銅版画家の長谷川潔氏。

東京・町田市立国際版画美術館にて、「長谷川潔 1891-1980展 ―日常にひそむ神秘―」が、7月16日(土)から9月25日(日)まで開催される。

アカリョムの前の草花 1969年、メゾチント、269×360mm

アカリョムの前の草花 1969年、メゾチント、269×360mm

「長谷川潔 1891-1980展 ―日常にひそむ神秘―」を開催

長谷川氏は1918年に日本を去って以来パリを拠点に活動し、サロン・ドートンヌやフランス画家・版画家協会に所属してパリの画壇で高く評価された版画家だ。フランスでは文化勲章、日本では勲三等瑞宝章を授与されている。

市立国際版画美術館は2018年度に長谷川氏の展覧会を開催した。今回はその展覧会をベースに、最初期の作品から1970年代の銅版画までを年代順に展示するとともに、関連作家の作品も展示。全体を約165点で構成する。また同氏が手がけた挿絵本の傑作である、仏訳の『竹取物語』について、挿絵頁を可能な限り多く展示している。

関連イベントとして、講演会や子どもでも参加できる版画体験イベント、プロムナード・コンサート、担当学芸員によるギャラリートークなどを実施する予定だ。

時 静物画 1969年、メゾチント、269×360mm

時 静物画 1969年、メゾチント、269×360mm

コップに挿した枯れた野花 1950年、エングレーヴィング、282×228mm

コップに挿した枯れた野花 1950年、エングレーヴィング、282×228mm

仏訳『竹取物語』1934(1933)より エングレーヴィング、148×100㎜

仏訳『竹取物語』1934(1933)より エングレーヴィング、148×100mm

アレクサンドル三世橋とフランスの飛行船 1930年、メゾチント、137×307mm

アレクサンドル三世橋とフランスの飛行船 1930年、メゾチント、137×307mm

また期間中は、ミニ企画展「文明開化の子どもたち―浮世絵に描かれた遊びと学び」も同時開催される。

町田には駅から少し離れると、里山の風景、緑いっぱいの公園、地場野菜を作る農地など、自然も多くある。町田に訪れた際は立ち寄ってみては。

長谷川潔 1891-1980展 ―日常にひそむ神秘―
会場:町田市立国際版画美術館
所在地:東京都町田市原町田4-28-1
開催期間:7月16日(土)〜9月25日(日)
休館日:月曜 ※7月18日(月・祝)・9月19日(月・祝)は開館、7月19日(火)、9月20日(火)は休館
開館時間:(平日)午前10時〜午後5時、(土日祝)午前10時〜午後5時30分 ※入場は閉館30分前まで
観覧料:一般800円他

町田市立国際版画美術館公式サイト:http://hanga-museum.jp/

(IKKI)