注ぎ方の違いによって、味わいまでも変わる。ちょっとした驚きとビールの奥深さを感じられるイベントが、東京駅構内地下1階のノスタルジックバー「Depot(デポ)」にて開催される。
レトロサーバー「スイングカラン」×新進気鋭のビアマイスター
同イベントでは、一般的に普及している「現代カラン」に加え、レトロサーバーである「スイングカラン」を使用。
スイングカランとは、昭和初期まで主流だった日本独自のビールタップのこと。ビールが通る管が太く、過度な炭酸が溶け込まないため苦味が抑えられ、柔らかい飲み口と喉越しの良さを実現する。
また、氷水で管を冷やす「氷冷式ビールサーバー」を併用し、ビールに必要な“冷たさ”をキープしているという。
今回は、日本で最も多くの“ビアマイスター資格”を所有する、林 慧(はやし さとし)さんの手により、同じ銘柄である「サッポロ黒ラベル」を、注ぎ方の違いによる8種類の味わいで楽しめる。
オススメは「一度注ぎ」と「三度注ぎ」
8種類の中で、とくにオススメなのは、スイングカランで注ぐ「一度注ぎ」と「三度注ぎ」。
「一度注ぎ」は、その名の通り、太い管を通るビールを勢いよく一回で注ぐ手法。グラスの中で渦を巻くように注ぐことでビールに衝撃を与え、炭酸が程よく和らぎ、一杯目にピッタリの爽快な飲み口になるという。
「三度注ぎ」は、泡から液体になる時に泡に苦味が残るというビールの特徴を活かし、5分ほどかけてじっくりと注ぐ手法。
まずグラスいっぱいまで泡になるように注ぎ、その後、じっくりと待つことで泡から液体に変化。この泡の苦味が落ちないように三回に分けて注ぐことで、モコモコと盛り上がった泡には“苦味”が、液体には“麦の甘み”がしっかりと残るビールになるという。
ビールが苦手な人でも、「泡のカクテル」なら口に合うだろう。フルーツのリキュールにスイングカランのきめ細かい泡だけを合わせることで、まるでムースのような口当たりとデザートのような味わいを実現している。
ビールがますます美味しい季節。6月29日(水)以降の「毎週水曜」+「東京駅」=ビールの日、という公式を頭の片隅に置いておくのも悪くない。
HAYASHI Beer Day (ハヤシビールデー)
会場:ノスタルジックバー&カフェ「Depot」
日程:6月29日(水)〜、毎週水曜 17:00~22:30
※事前予約不要
所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内地下1階 グランスタ東京改札外
公式サイト:https://classic-inc.jp/depot/
(zlatan)
※価格はすべて税込