Wines of Germany日本オフィスは、雑誌「ワイン王国」と共催で、2022ドイツワインセレクションを行い、現在発売中の『ワイン王国129号』(7月号)誌面にて「ベスト・オブ・ドイツワイン50」を発表した。
今回選出されたドイツワインを紹介したい。
ドイツワインを知る人も知らない人も、新たな発見ができるセレクト
34社のドイツワインインポーターから出品された計187本のワインは、パレスホテル東京「グランド キッチン」ソムリエの山田琢馬氏をはじめ、7名のテイスターによるブラインド・テイスティングにより100点満点形式にて評価され、13カテゴリー延べ51本を選出した。
新時代のドイツワイン
世界のワイン市場でも大きな注目を集め、今まさに新時代を迎えているドイツワイン。かつてのイメージをがらりとかえるフレンドリーな辛口白ワインや、国際市場で注目される赤ワインが多数登場する今回の51本は、そんなドイツワインの「今」を表すセレクションとなっている。
新しいドイツワインを試してみたい人も、ドイツワインをまだあまり知らない人も、このセレクションのワインの中からお気に入りの一本を見つけられるはず。
「ベスト ・オブ・ドイツワイン50 」に寄せて、ドイツ・ワインインスティトゥート代表モニカ・ロイレ氏は以下のようにコメントしている。
「皆様の中には、ドイツワインは甘口の白ワインという根強いイメージをお持ちの方もいらっしゃると思います。しかし実際は、ドイツワインには甘口よりも辛口のものが多く、生産量の三分の二以上は辛口ワインです。ドイツはまた、赤ワインと高級スパークリングワインの生産にも力を注いでいて、世界のワイン専門家や愛好家の注目を集めています。これは日本のワイン愛好家の皆様には新たな発見となるのではないでしょうか。」
13のカテゴリーに選ばれた51本のワイン
リースリング トロッケン(辛口)部門や、ゼクト部門、グラウブルグンダー部門など13のカテゴリーでそれぞれ選ばれたドイツワイン。
ここでは、税込3,000円以上の「ベスト・バイ・ワイン部門」を紹介する。
オススメしたいベスト・バイ・ワイン
生産地域がバーデンの「キリアンフン シュペートブルグンダー トロッケン(赤)2017(3,080円)」は、酸が生き生きとしていてフレッシュ感があり、エキスと旨味がたっぷり詰まっている。
同じくバーデンから「シュペートブルグンダー クーベーアー トロッケン(赤)2016(4,180円)」も選ばれた。こちらは果実味と酸、シルキーなタンニンとのバランスが良く、旨味もしっかり感じる。余韻には渋味や苦味が長く続く。
「シュペートブルグンダー キルヒベルク(赤)2018(4,620円)」は生産地域がファルツで、渋味や苦味が心地よく、バランスが整っている。
ラインガウの「クエルクス アレンドルフ(赤)2018(6,380円)」は、酸がすがすがしく、しっかりとした果実味と旨味、渋味があり、ほのかにソルティーな味わい。
そしてアールの「マイショス ピノ・ノワール(赤)2015(4,950円)」は、ふくよかで旨味がたっぷり、果実味はピュアで躍動感がある。
ドイツワインは、アルコール度数がそれほど高くなく、柔らかなタンニンと、繊細ではつらつとした酸味、甘み、旨味、さまざまなスパイスとバランスよく調和している。
今回の2022年のドイツワインのセレクションから、好みのものを探してみては。
ワイン王国公式ウェブサイト:https://www.winekingdom.co.jp/_ct/17543355
(田原昌)
※価格は税込