昨年2月に惜しくも他界したジャズ界の巨星・チック・コリアが遺した「トロンボーン協奏曲」。
この曲を日本で初披露するスペシャルコンサート「チック・コリアに捧ぐ」が、7月17日(日)と7月18日(月・祝)に、東京・赤坂の「サントリーホール」で行われる。
ジョセフ・アレッシ×アラン・ギルバート!世界的音楽家の共演
同公演では、この曲を捧げられたニューヨーク・フィル首席にして“世界的スタープレーヤー”のジョセフ・アレッシをプレーヤーに迎える。指揮は2017年までニューヨーク・フィルで音楽監督を務めていた、アラン・ギルバート。
演奏される曲目はチック・コリアの「トロンボーン協奏曲」に加え、ガーシュウィンの「キューバ序曲」、ラヴェルの「スペイン狂詩曲」、ラヴェルの「ボレロ」が予定されている。
フュージョンの草分け、チック・コリア
フュージョンの草分けとして知られる伝説のジャズ・キーボーディスト、チック・コリア。
23回ものグラミー賞受賞歴を誇るチック・コリアは、その60年近いキャリアの中で、100作以上ものスタジオ・アルバムとライヴ・アルバムをリリースした多作なアーティストだ。
初期のマイルス・デイヴィスとの共演に加え、革新的なフュージョン・バンド“リターン・トゥ・フォーエヴァー”、前衛的なジャズ・グループ“サークル”、そして後に“チック・コリア・エレクトリック・バンド”を結成。
また、ゲイリー・バートン、ハービー・ハンコック、ベラ・フレックらとのコラボレーション・プロジェクトにも参加している。
世界的ピアニスト・小曽根真氏よりメッセージ
今回の出演は叶わなかったが、生前チック氏と親交が深く、日本が誇る名ジャズピアニスト・小曽根真氏からのメッセージをここでは抜粋して紹介したい。
「世界中のトロンボーン奏者から「神」と呼ばれるJoe Alessi。彼とはNYフィルとのコンサートで知り合い、そして僕のバンドNo Name Horsesにも参加してくれたこと、またJAZZのコンボででも一緒に演奏させてもらった。
クラシックのミュージシャンがJAZZのモノマネをするのはよく見るが、彼の奏でるJAZZは本物。そのリズムのキレの良さはJAZZミュージシャンも感動するほど鋭く美しい。そのJoeのためにチックが書き下ろしたコンチェルトが今回「生」で聴ける。それも僕の親友アラン・ギルバートの指揮で。
あちらこちらにチックが顔を出しながら、今までのチックの音楽にはなかった新しい音がたくさん書き込まれている。僕もそうだが、長年のチックのファンにとっても更に新しい世界を感じさせてもらえる作品であることは間違いない。」
演奏されるのは、まばゆいばかりの名曲の数々。真夏の東京で灼熱のサウンドに身を焦がしてみよう。
都響スペシャル「チック・コリアに捧ぐ」
会場:サントリーホール
所在地:東京都港区赤坂1-13-1
日時:7月17日(日)14:00開演(13:00開場)/7月18日(月・祝) 14:00開演(13:00開場)
HP:https://www.tmso.or.jp/j/concert/
(suzuki)