一日の始まりは、健全な朝食からスタートしたい。それも厳選した食材を使用した特別な献立なら最高だ。
6月1日(水)、愛知県一宮市に完全予約制の店「朝食 弁」がオープンした。「訪れる人の健康と地域の持続可能性」をコンセプトに掲げ、地元産食材を使った”和朝食モーニング”を提供する。
コースのメインは、予約が入るたび炊き上げる土鍋ご飯
「朝食 弁」で提供される、和のモーニングコース「弁の和朝食」(税込1,980円)のメインは、予約のたびに炊き上げる土鍋ご飯と、地元食材を具材に伝統製法で作られた、天然醸造のみそを使った味噌汁だ。
土鍋ご飯に用いる米は、大口町にある服部農園の特別栽培米・減農薬米「ひのひかり」。それをミシュランシェフ御用達の土鍋で丁重に炊き上げる。
炊きたての土鍋ご飯を盛る茶碗は、実際に使いながら好みの器作家を見つけてほしいという想いから、複数の中から好きな器の選択が可能。
選べる2種類のみそ汁
みそ汁も好みに応じて、赤だしか信州みそから選べる。赤だしは、岡崎八帖町「まるや」の伝統製法の天然醸造八丁味噌。信州みそは、松本市産の米と大豆を伝統製法の味噌玉造りで天然醸造した「萬年屋」のみそだ。
みそ汁を盛るお椀は、南木曽町の漆職人、小椋氏の作品。漆は職人自身で植樹した自家栽培の漆の木からとった漆を配合、木地は尾張大國霊神社 国府宮に奉納した作品と同じけやきの木を使用する。
体にうれしい発酵食品を多く使ったメニュー
コースには地元の生産者がこだわって作る、発酵食品を多く使ったメニューが組み込まれる。
例えば先付けとして紹介されている、「国産大豆と天然にがりで作った一宮の豆腐と季節の野菜~知多の天然塩と豊橋の天然醸造濱納豆を添えて~」。
豆腐は一宮で3代続く、ノリタケトーフ工房製の風味豊かな豆腐。調味料は知多の天然塩と豊橋「國松」の天然醸造濱納豆で、生きた酵母が体にうれしい。
コースで用いられる食材や器の一部は、併設されたギャラリーでも販売するので、そちらも覗いてみよう。
お決まりのコースに追加したいオプションメニュー
炊きたて土鍋ご飯に彩を添え、さらに美味しく食べられるオプションメニューもそろう。
アツアツのご飯に合う、稲沢市 祖父江の平飼い卵の卵かけごはんがプラス320円、知多の無添加しらす干しがプラス350円。ちょっとお肉をという向きには、犬山の無添加ソーセージをプラス550円でつけるのもよいだろう。
どのオプションメニューも、地元の生産者たちが心を込めて作ったものばかり。「弁の和朝食」だけでも十分満足なのだが、こうした逸品を添えることで、朝からぜいたくな気分を味わえる。
予約のたびに土鍋で炊くご飯と、伝統的な食材や作家の器のストーリーを堪能してもらうため、「弁の和朝食」は1時間15分制の完全予約制となる。
朝のひと時、地元愛知県産の伝統的な無添加発酵食品の使用で、腸内環境のバランスを整える効果も期待できる。「弁の和朝食」を味わい、一日を心身ともに健やかに過ごしたいものだ。
朝食 弁
所在地:愛知県一宮市向山町2-41向山コーポラス101
営業時間:完全予約制の4部制 スタート時間8:00、9:45、11:30、13:15
予約サイト:https://www.tablecheck.com/shops/choshoku-ben/reserve
(高野晃彰)
※価格は全て税込