幻想的な苔庭を漆で表現した限定ウオッチが「セイコー プレザージュ」から登場

セイコーウオッチは、日本の美意識を体現するウオッチ「セイコー プレザージュ」から、ダイヤルに日本の伝統工芸である漆塗りを用いた限定モデルを、7月8日(金)より販売する。このモデルは全世界で2,000本の数量限定となる。

幻想的な金沢の情景を、緑色の漆ダイヤルで表現したウオッチ

金沢の夏の情景を表現

漆芸家 田村一舟(たむら いっしゅう)氏が、金沢漆器の技法を駆使して作品を産み出す地、金沢。北陸特有の環境と美意識が育む夏の情景を、田村氏が新たに表現した。

苔庭を表現する「緑色の漆ダイヤル」に、降り注ぐ夏の木漏れ日を「金色」で演出。日付、曜日、パワーリザーブを、それぞれ扇形に動く針で表示するキャリバー「6R24」で搭載し、日々、異なる表情が表れる。

漆芸家による技と現代技術の融合

海外では漆や漆器を“japan”と表記することも多く、「漆」を用いた日本の伝統工芸品は、その美しさと実用性が高く評価されている。漆ダイヤルを用いた本作は、漆芸家 田村氏の審美眼に基づく、脈々と受け継がれる伝統技法と現代の製造技術の融合により実現したモデルだ。

金属と漆を直接結びつける革新的な製造手法と、平滑面を生み出す古来伝承の技を組み合わせて仕上げるダイヤルは、多くの漆器職人が携わり、何十回も塗りと研ぎを繰り返すことにより生み出されている。また、漆は固化せずに硬化を続けるため劣化せず、耐久性が半永久的に高まり続ける特性をもつ。

ダイヤルに塗る漆は美しい光沢をたたえつつも、針の動きを妨げない厚みに仕上げるため、高度な技術が必要だ。漆特有の深みのある艶やかな緑色の漆ダイヤルは、田村氏の監修により仕上げられている。

限定の証

裏ぶたはシースルーバック。数量限定の証として、“Limited Edition”の文字と、001/2000〜2000/2000のシリアルナンバーが記されている。

販売数量は世界限定 2,000本、そのうち500本は国内で販売される。

独自の細密技法を生み出す漆芸家

田村一舟氏は、1957年(昭和32年)生まれ。石川県金沢市在住。清瀬一光師に師事し、金沢に伝わる伝統工芸「加賀蒔絵」を習得後、世界に類を見ない独自の細密技法を生み出した。漆器のみならず、加賀蒔絵をあしらった高級万年筆や腕時計を発表、その極めて緻密な技術による精緻な美しさが、世界的に高い評価を受けている。

日本の美意識が作り出すウオッチ。伝統による技の粋を手にしたい。

クラフツマンシップシリーズ 漆ダイヤル限定モデル
発売予定日:7月8日(金)
希望小売価格:220,000円(税込)
ケース:ステンレススチール
ストラップ:牛皮革(バッファロー)
ケースサイズ :[外径]40.5㎜(りゅうず含まず)[厚さ]12.8㎜
URL:https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/presage/sard015

(田原昌)